古事記や日本書紀などの日本神話に登場する乗り物の一覧です。主に船を乗り物としていますが、空を飛ぶ船や潜水艦のような乗り物も登場します。
日本神話に登場する乗り物
鳥之石楠船神・天鳥船
《古事記》に登場する神。
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)のあいだに生まれた船の神。鳥のように早く、石のように堅固な楠(くすのき)の船。別名に天鳥船神(あめのとりふねのかみ)がある。鳥の様に空を飛べる。
鳥之石楠船神(天鳥船神)を祀る神社には、石船神社(茨城県東茨城郡城里町)・鳥船神社(埼玉県所沢市)・隅田川神社(東京都墨田区)・神崎神社(千葉県香取郡神崎町)・大鷲神社(神奈川県横浜市南区)などがある。 出典:Wikipedia
天乃羅摩船(アメノカガミノフネ)
ガガイモの実を割って作った舟。神話で少名毘古那神(すくなびこなのかみ)が乗ってきたと伝えられている。《古事記》では、少名毘古那神はガガイモの莢(さや)の舟に乗って大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れたとある。
少名毘古那神は、酒造の神としての伝承もある。
ガガイモは、長く伸びる多年生のつる草で、北海道〜九州で日当りのよい平地から低山地の草原で普通にみられる。
少名毘古那神を祀る神社には、北海道神宮(北海道札幌市中央区)・雨宮坐日吉神社(長野県千曲市雨宮)・酒列磯前神社(茨城県ひたちなか市)・大洗磯前神社(茨城県大洗町)・小祝神社(群馬県高崎市)・大田原神社(栃木県大田原市)・神田神社(東京都千代田区)・布多天神社(東京都調布市)・穴澤天神社(東京都稲城市)・阿豆佐味天神社(東京都西多摩郡瑞穂町)・五條天神社(東京都台東区上野公園)・沙沙貴神社(滋賀県近江八幡市安土町常楽寺)・少彦名神社(名古屋市中区)
飽波神社(静岡県藤枝市藤枝5-15-36)・五條天神社(京都府京都市下京区)・少彦名神社 (大阪市)・生根神社(大阪府大阪市住吉区)・生根神社(大阪府大阪市西成区)・大江神社(大阪府大阪市天王寺区)・桑津天神社(大阪府大阪市東住吉区)・服部天神宮(大阪府豊中市)・大神神社(奈良県桜井市)・天神社(奈良県奈良市高畑町)・淡嶋神社(和歌山県和歌山市)・有間神社(兵庫県神戸市北区)・志筑神社(兵庫県淡路市志筑)・十二所神社(兵庫県姫路市)・粟島神社(鳥取県米子市彦名町)・佐香神社(島根県出雲市小境町)・十二社神社 (掛川市)・少彦名神社 (愛媛県大洲市)・粟嶋神社(熊本県宇土市新開町)・大滝神社 (福山市)などがある。出典:Wikipedia
枯野
天皇の飲水を運ぶための高速船とされる。淡路島で汲んだ水を運ぶ。朽ちてからは塩を作る燃料とされ、燃えかすから琴を作ると遠いところまで響く琴になった。
虚舟
日本各地の民俗伝承に登場する架空の舟である。他に「空穂舟(うつぼぶね)」とも呼ばれる。
虚舟の伝説の中でも最も広く知られているのは、享和3年(1803年)に常陸国に漂着したとされる事例があり、虚舟は鉄でできており、窓があり丸い形をして、船体には文字のようなものがかかれている。中には異国の女性が乗っており、箱をもっているとされる。出典:Wikipedia
天磐船(あめのいわふね)
《日本書紀》で、高天原から下界に降りる際に用いたとされる空中を飛行する堅固な船。
饒速日尊(ニギハヤヒ)が天降る時に乗ってきたとされる。
大阪府交野市にある磐船神社は祭神が饒速日命(にぎはやひのみこと)で巨石「天の磐船」を神体とする。岩窟めぐりで知られる。
宝船
七福神が乗る宝物を積み込んだ帆船。
宝船には金銀・宝石・珊瑚など、様々な宝物が積み込まれているため、おめでたい船とされ、置物などが縁起物として親しまれている。
また、宝船が描かれた図には
『永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな』
という回文歌が書かれることがあり、正月の2日にその絵を枕の下に入れて寝ると良い初夢を見ることができると言われている。
無目籠(無目堅間)
隙間もないほど、密に編んだ竹籠に獣皮を張って船にしたといわれる。
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を乗せ、海底を進み海神の住む海宮に運んだ。
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)は日本神話に登場する神。「山幸彦」として知られる。別名、火折尊(ほおりのみこと)。
彦火火出見尊は、穀霊神、稲穂の神とされ、そのご利益は、商売繁昌・農業・漁業・畜産守護・航海安全・開運厄除・子宝など。
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