七福神とは、福をもたらす神として日本で信仰されている七柱です。
一般的に「恵比須、大黒天、弁才天、毘沙門天、布袋尊、寿老人、福禄寿」の七柱の神様を七福神と呼んでいます。
また、ご詠歌とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌として、旋律に乗せて唱えるものであり、日本仏教において平安時代より伝わる宗教的伝統芸能の一つです。
ここでは、七福神のご真言、ご利益、御詠歌を一覧で紹介していきます。
七福神のご真言・ご利益・御詠歌 一覧
毘沙門天
仏教における天部の仏神で、四天王の一尊に数えられる武神。右手に宝棒、または鉾、宝剣など、左手に宝塔を持つ。
[ご利益]
仏教守護・智慧・開運福徳・出世・武道成就・降魔厄除・家内安全・夫婦和合の神様
[ご真言]
おん べいしら まんだや そわか
[御詠歌]
魔を降(くだ)す猛(たけ)き姿にひきかえて 情(なさけ)にあまる福徳の神
弁才天(弁財天)
音楽・弁才・財福・知恵の徳のある天女。
[ご利益]
芸術・芸能・文学・弁舌・学問の才能・幸運授与・金財宝授与・恋愛成就・学徳成就・諸芸上達・福徳施与の神様
[ご真言]
おん そらそばていえい そわか
[御詠歌]
とかえりの花見るよよの松秀寺 弁財天の長きめぐみに
おんそらそばていえいそわか
恵比寿神
唯一日本由来の神で右手に釣り竿、左手に大きな鯛を持つ。
[ご利益]
海上交通安全・水商売守護・サービス業守護・貿易・商売繁盛・除災招福・五穀豊穣・大魚守護の神様
[ご真言]
おん いんだらや そわか
[御詠歌]
釣り上げし鯛を宝と抱きしめて
笑う恵比寿の福の御威徳(ごいとく)
おんいんだらやそわか
大黒天
大黒柱と現されるように食物・財福を司る神。頭に黒頭巾をかぶり右手に小槌、左手に大きい袋を持ち肩に担いでいる。
[ご利益]
金運良好・資産増加・開運出世・家内安・子孫繁栄等・五穀豊穣・子孫愛育・商売繁盛の神様
[ご真言]
おん まかきゃらや そわか
[御詠歌]
七変化あじさいでらの大黒天 みちびきたまえ正しき業へ
おんまかきやらやそわか
福禄寿
道教の神で南極星の化身の南極老人。長い頭が特徴。長寿と福禄をもたらす。
[ご利益]
長寿・富貴繁栄・財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望の神様
[ご真言]
うん ぬん しき そわか
[御詠歌]
つくすべき道をつくして一心に
世のためつくす人ぞ尊き
うんぬんしさそわか
寿老人
寿老人は中国道教の南極老人星の化現。1500才の超長寿を全うしたといわれる。
[ご利益]
長寿・諸病平癒・富貴繁栄・幸福長寿・家庭円満・延命長寿・福徳智慧の神様
[ご真言]
うん ぬん しき そわか
[御詠歌]
極楽へゆく人の乗る紫の 雲の色なるあじさいの花
おんばざらゆせいそわか
布袋尊
太っておおらかな風貌。弥勒菩薩の化身とされる。肩に掛けた袋は堪忍袋といい、寛容で度量の大きいことを表す。手にした袋から財を出し与えてくれる。
[ご利益]
人格形成・富貴繁栄・千客万来・家運隆盛・家庭円満・商売繁盛の神様
[ご真言]
おん まいたれいや そわか
[御詠歌]
限りなき宝の布袋(ほてい)みてはげめ 笑う門には福来るなり
おんまいたれいやそわか
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