真言(しんごん)とは、サンスクリット語のマントラの訳語で、「真実の言葉、秘密の言葉」という意味です。『大日経』などの密教経典に由来し、浄土真宗を除く多くの大乗仏教の宗派で用いられる呪術的な言葉とされています。
ここでは、真言(マントラ)・呪文の中から災いや難を避け、邪気を払い、自分を守る効果があるものを一覧で紹介していきます。
災いや難を避ける呪文・真言 一覧
サンバラサムハラ
難を避ける為に唱える言葉。
密教の真言で、唱え続けると、大難は小難に、小難は無難になると言われています。
[ご利益]
災難厄除
[ご真言・呪文]
サンバラサムハラ
ひふみよいむなやこと
「ひふみ祝詞」の一文で、強い魔を感じたときのお祓い言葉。
感じで書くと『一二三四五六七八九』。
ひふみ祝詞は、浄化力が強い祝詞の一つ。
[ご利益]
災難厄除・浄化
負のエネルギーを祓い、正のエネルギーに変えてくれる
[ご真言・呪文]
ひふみよいむなやこと
九字
災いを退けたり、勝負に勝ったりする際に唱える呪文です。
何度も唱えることで大きな災いも退ける力が宿ってくると言われています。
早朝、朝日を浴びながら「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」と7回唱えます。
意味は「臨む兵、闘う者、皆 陣烈て、前に在り」。
[ご利益]
災難厄除・除災・戦勝
[ご真言・呪文]
りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん
臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前
こそたくまやたく
家を出る前に唱えておくと、外出先での災難や邪気等から身を守り、家に戻ってこられるという、真言(マントラ)です。
外出時に
「こそたくまやたく こそたくまやたく こそたくまやたく」
と、三度唱えて、合掌した手の間に、息を「フッ」と吹きかけます。
[ご利益]
災難厄除・勝負・無病息災
[ご真言・呪文]
こそたくまやたく
こそたくまやたく
こそたくまやたく
不動明王
あらゆる災いを退ける強い力をお持ちの神様。
この災いを避ける真言・おまじないは、自分だけではなく、大切に思っている人も災いから守ることができます。
災いや苦難に打ち勝つなどのご利益があります。
不動明王の姿をイメージしながら唱えると、より効力が高いと言われています。
[ご利益]
厄除け
災難厄除
商売繁盛
立身出世
病気治療
勝負必勝
魔物や悪霊に打ち勝つ
[ご真言・呪文]
のうまく
さんまんだばざらだん
せんだ
まかろしゃだ
そわたや
うんたらた
かんまん
善無畏三蔵のマントラ
弘法大師空海の師匠の師匠に当る、善無畏三蔵が作った邪気に効くマントラ。
嫌な気の浄化・心の浄化、ストレス解消、悪い出来事のリセット、ネガティブな事の消去など、なんにでも使える強力な浄化の言葉。
[ご利益]
心の浄化・嫌な気の浄化・心身のストレス解消・場の浄化などあらゆるものの浄化に。
[ご真言・呪文]
おん しゅだ しゅだ
くわばらくわばら
雷や災難を避けるために唱えるおまじないの呪文です。
もともとは落雷除けの呪文でしたが、次第に怖いことや嫌なことなどの災難全般を避けるおまじないになりました。
[ご利益]
災難厄除・落雷除け
[ご真言・呪文]
くわばらくわばら
つるかめ、つるかめ
災い事や縁起の悪い事があった時のまじない。
縁起がわるいと感じたときに時に、縁起を直すために言う言葉。
[ご利益]
縁起直し・災難厄除
[ご真言・呪文]
つるかめ、つるかめ
光明真言
すべての災難を取り除く最強の真言と言われています。
正式名称は不空大灌頂光真言(ふくうだいかんぢょうこうしんごん)という密教の真言です。
心を静かにして唱えることで、全ての災難が消え去ると言われています。
[ご利益]
浄化・厄払い・除霊・先祖供養
[ご真言・呪文]
おん
あぼきゃ
べいろしゃのう
まかぼだら
まに
はんどま
じんばら
はらばりたや
うん
【略拝詞】
略拝詞は、祝詞の中で、最も簡単なものです。
意味は、「邪気を祓って下さい、穢れた心身を清めて下さい、お守り下さい、幸せにお導き下さい」です。
[ご利益]
災難厄除・開運
[略拝詞 全文]
はらいたまいきよめたまえ
祓ひ給ひ清め給
まもりたまいさきわえたまえ
守り給ひ幸へ給へ
千手観世
千手観世(せんじゅかんのん)は、人々の声を聞き、苦しみや迷いから救い、悪事災難を取り除く仏さまです。
子年生まれの守り本尊。
[ご利益]
災難厄除、延命、病気治癒などあらゆる現世利益にご利益があり、夫婦円満、恋愛成就にも功徳があるとされています。
[ご真言・呪文]
おんばさら たらま きりく
勢至菩薩
勢至菩薩(せいしぼさつ)は、仏の知恵の光を使って、命あるものを救済する菩薩様です。
真言を唱えれば、悪霊、罪、苦しみを取り除くなど、様々な救済を受けられます。
[ご利益]
滅罪
悪霊退散
延命
不老長寿
家内安全
開運招福
[ご真言・呪文]
おん さん ざん ざん さく そわか
摩利支天
悪霊を祓う「摩利支天(まりしてん)」の真言です。
摩利支天は、仏教の神様である帝釈天と阿修羅が戦った時に、太陽と月の光を守った神です。
蓄財と護身の神様で、様々な災いを防ぎ、勝利や開運のご利益もあります。
勝利や開運の仏様として、戦国時代の武将が信仰していたとも言われています。
[ご利益]
人や獣、悪霊などから身を守る
盗難や水難、火難などを避ける
[ご真言・呪文]
おん まりしえい そわか
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