「如来」は、この上なき尊い者という意味で、悟りを開いた存在のことを言い、仏様の中で最高位とされています。また、「菩薩」は、「如来」に次ぐ位の仏様になります。
ここでは、如来の梵字、ご利益などを紹介していきます。
如来の梵字とご利益 一覧
大日如来
真言密教の教主である仏であり、密教の本尊。一切の諸仏菩薩の本地。
[ご利益]:現世安穏、所願成就、智慧
[梵字 – 読み方]:バン
多宝如来(たほうにょらい)
東方の宝浄国の教主。
[ご利益]:福徳円満
[梵字 – 読み方]:ア
宝幢如来(ほうとうにょらい)
悟りを開こうとする心を起こすとされる仏さま。
[ご利益]:厄除け
[梵字 – 読み方]:ア
開敷華王如来(かいふけおうにょらい)
修行の努力によって、蓮の花が開くように菩提心が開花し、大悲利他の心を起すことを表す如来。
[ご利益]:悟り
[梵字 – 読み方]:アー
無量寿如来(むりょうじゅにょらい )
「量りしれない寿命を持つ者」から阿弥陀如来(あみだにょらい)の別称。
[ご利益]:極楽往生、現世安穏
[梵字 – 読み方]:アン
不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)
密教における金剛界五仏の一尊で、金剛界曼荼羅では大日如来の北方に位置する。仏の悟りの境地のうち、唯識思想で言う「成所作智(じょうしょさち=仏が自他のなすべきことを成就せしめる智慧)」を具現化したもの。
[ご利益]:所願成就
[梵字 – 読み方]:アク
天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい)
五智のうち成所作智(願いをかなえるための智恵)を象徴する。
[ご利益]:厄払い
[梵字 – 読み方]:アク
阿閦如来 (あしゅくにょらい)
金剛界の五仏の一つとされ、東方に配される智慧を具現化した仏さま。
[ご利益]:病気治癒、無病息災、滅罪
[梵字 – 読み方]:ウーン
阿弥陀如来(あみだにょらい)
無限の寿命を持ち、限りない光(智慧)と限りない命を持で人々を救い続けるとされる。
[ご利益]:極楽往生、現世安穏
[梵字 – 読み方]:キリーク
宝生如来(ほうしょうにょらい)
密教における金剛界五仏の一で、金剛界曼荼羅では大日如来の南方に位置する。
[ご利益]:病気治癒、無病息災、滅罪
[梵字 – 読み方]:タラーク
釈迦如来(しゃかにょらい)
実在した仏陀であり、仏教の開祖である釈迦を尊ぶ呼び名。釈迦如来とは釈迦が悟りを得た姿をあらしてる。
[ご利益]:悟りを開かせる
[梵字 – 読み方]:バク
薬師如来(やくしにょらい)
衆生の病苦を救うとされている仏さま。
[ご利益]:病気治癒、健康長寿、災難除去、安産祈願
[梵字 – 読み方]:ベイ
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