ラクシュミーは、美と富と豊穣と幸運を司るヒンドゥー教の女神の一柱です。
宇宙を維持するヒンドゥー教三大神のひとり「ビシュヌ」という最高神の妻であり、欲望・憧れ・愛などを司る神であるカーマの母神として知られます。
仏教では吉祥天女として伝わっています。
ラクシュミー
『ラクシュミー』は、幸運をもたらすとても美しい女神でで、赤い蓮の上で赤い衣装をまとう姿が印象的に描かれています。
現世利益を追い求める多くの信者から崇拝され、心の豊かさを授ける女神でもあります。ラクシュミー女神には、4本の腕があり、それぞれの腕は、ダルマ(正義)、アルタ(富)、カーマ(願望)、モークシャ(解脱)を意味します。このことから、ラクシュミーは、人々の願望を叶え、物質的な豊かさを与え、それによって人々を解脱へと導くといわれています。
ラクシュミー女神は、役割に応じて、八つ(アシュタ=8の意)の姿を持っています。マハーラクシュミーの8つの姿すべてに祈りを捧げてはじめて、彼女を完全に礼拝したことになるといわれます。
- アーディ・ラクシュミー(マハーラクシュミー)
ラクシュミーの祖先型。ブリグの娘としてのラクシュミーの化身 - ダナ・ラクシュミー
ダナ(金)を司るラクシュミー - ダーニャ・ラクシュミー
農作物の豊饒を与える、穀物の女神としてのラクシュミー - ガジャ・ラクシュミー
ガジャ(象)のラクシュミー。牛や象など、動物を与えるラクシュミー。一説では、権力を授けるラクシュミーともいわれる。 - サンターナ・ラクシュミー
サンターナ(子、子孫)を授けるラクシュミー - ヴィーラ・ラクシュミー(ダイリャ・ラクシュミー)
勇気や武勇、人生の困難に立ち向かう力を授けるラクシュミー - ヴィジャヤ・ラクシュミー(ジャヤ・ラクシュミー)
困難を克服し、勝利や成功を授けるラクシュミー - ヴィディヤー・ラクシュミー
芸術や科学などの知識を授けるラクシュミー
これら八つの姿を通じて、彼女は人々を真の幸福、すなわち解脱へと導きます。
ラクシュミーのマントラ・真言
ラクシュミーは、祈りをささげる者に、その美を維持するための富と知恵を与えてくれます。
Om Shreem Maha Lakshmiyei Namaha
オーム スリ マハ ラクシュミイェー ナマハ
ご利益・効果
ラクシュミーは富と美の女神といわれ、そのご利益は、富・繁栄・美・快適な暮らしなどです。金銭的に悩まされることなく精神的にも物質的にも恵まれた生活ができるといわれています。
主なご利益・効果は以下の通りです。
- 大金持ちになる
- 五穀豊穣
- 商売繁盛
- 家内安全
- 美しくなる
- 人生のあらゆる悲しみと不幸を軽減する
- 収入や資産を増やす
- 健康状態改善
- 幸運な機会を増やす
- 精神性が高まる
- 観察力や理解力が高まる
- 幸せや喜び得る
以上、『美と富の神『ラクシュミー』の真言(マントラ)とご利益・効果 一覧』を紹介しました。
ラクシュミーのマントラによる繁栄や幸福のご利益・効果は生活のあらゆる場面でいただくことができますので、一言一句をしっかりと、心を込めて読み上げるて効果を感じてください。
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