日本神話には、性別を限定しない静かな強さや、どこか幻想的な響きをもつ神名がたくさん登場します。
こうした中性的な神様の名前は、音の美しさと深い意味をあわせ持ち、
男女どちらにも似合う“万能で力強いネーミング”として人気があります。
この記事では、日本神話の中から厳選した 中性的でかっこいい神名102選 を、カテゴリ別にわかりやすくまとめました。
響きやイメージが気になる名前があれば、ぜひその背景や象徴にも目を向けてみてください。
中性的で美しい神様の名前 一覧
響きや雰囲気を重視しているため、実際の神話上の役割や詳細については、文献・資料などで各自お調べいただくことをおすすめします。
名称は日本神話に基づいていますが、創作で使いやすいように簡略名や愛称を含む場合があります。
出典・参考:Wikipedia 日本の神の一覧
1. 宇宙・始まり・根源の神名
世界の創生や宇宙の秩序を象徴する神々をまとめています。壮大で静かな響きが多く、性別にとらわれない“始まりの名”に触れられる内容です。
- 天之御中主神(アメノミナカヌシ) 宇宙の中心に座すとされる根源神。森羅万象の始まりそのものを象徴する最上位の神格。
- 高御産巣日神(タカミムスヒ) 生命と世界を“むすぶ”創造神。高みに座して万物を統べるような重厚な響きが特徴。
- 神皇産霊神(カミムスヒ) 神々をも生み出す“産霊”の力を体現する神。原初の創造エネルギーを感じさせる神名。
- 天御祖神(アメノミオヤガミ) “天の祖”の名を持つ神々の源流。神々の血脈の根を象徴する荘厳で落ち着いた響き。
- 天之常立神(アメノトコタチ) 天地がまだ混沌であった頃、最初に現れた始源神。揺るがない“常”の柱のような力強い存在。
- 国之常立神(クニノトコタチ) 大地の根本として立つ始源神。“国土”そのものが神格化したような安定と重厚感をもつ名前。
- 豊雲野神(トヨクモノ) 豊かな雲が生まれる原初の空間を象徴する神。柔らかくも神秘的で幻想的な響きが魅力。
- 宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジ) 生命の萌芽を思わせる長名の神。複雑な音の連なりが古代神話らしい神秘性を放つ。
- 天御虚空豊秋津根別(アメノミソラトヨアキツネワケ) 虚空・天空を体現する広大なスケールの神名。長い名が持つ壮大な響きが印象的。
2. 月・夜・闇・星をまとう神名
月の光や夜の静けさ、深い闇、星の輝きを宿す神々を紹介しています。透明感や神秘性を感じる中性的な名前が並びます。
- 月読命(ツクヨミ) 月を司る三貴子の一柱。静かで涼やかな響きが際立ち、闇夜を照らす孤高の存在感をもつ神。
- 天津甕星(アマツミカボシ) “星の魔神”とも呼ばれる存在。夜空に輝く星の冷たさと、反逆的な気配が調和した力強い名。
- 天探女(アマノサグメ) 謀略と影の気配をもつ女神。闇に潜むような軽やかで不穏な音律が特徴的な神名。
- 天之闇戸神(アメノクラド) “闇の戸”を象徴する神。古代的で重たい響きが夜の静寂と深淵を感じさせる。
3. 風・空・天候を司る神名
風の流れや空の広がり、霧や天候の移ろいと関わる神々を取り上げています。軽やかで清らかな響きが多く、爽やかさと神秘が同居する名がそろっています。
- 志那都比古神(シナツヒコ) 風そのものを神格化した存在。名前に“風切り音”のような軽やかさがあり、爽快な響きをもつ風神。
- 天之狭霧神(アメノサギリ) 立ちこめる霧を司る神。霧の静けさと空気の流れを感じさせる柔らかな神名。
- 天津彦根命(アマツヒコネ) “天津(あまつ)”の響きが空の高さを連想させる神。風・海・日の力をあわせ持つ爽やかな名。
- 天羽槌雄神(アメノハヅチノオ) 羽のような軽快さを感じさせる音構成。動きのある風・技芸を思わせる鋭く美しい名。
- 天鳥船神(アメノトリフネ) 空を駆ける“鳥”と“船”の組み合わせが神話的でスタイリッシュ。空行の象徴となる神名。
- 八意思兼神(ヤゴコロオモイカネ) 風を読む知恵の神ともされる。名前全体のリズムが軽やかで、風の流れを掴むような響きが特徴。
- 天之速佐須良比売神(アメノハヤサスラヒメ) “早”“速”の音がつづくスピード感のある風神。長名ながら軽快で風の流動をイメージさせる。
- 天之吹男神(アメノフキオ) “吹く風”をそのまま神格化したような名。短くシャープで、無駄がなくスタイリッシュ。
- 建比良鳥命(タケヒラトリ) “比良鳥(ひらとり)”の軽い音が風をはらむ羽ばたきを連想させる、清涼感のある神名。
4. 水・海・雨・川・泉の神名
海や川、雨や水源と結びつく神々をまとめています。静けさと力強さを併せ持ち、透明感のある中性的な音が特徴です。
- 大綿津見神(オオワタツミ) 海そのものを神格化した海神。大海原の広がりと重厚な響きが特徴で、日本神話を象徴する水の神。
- 闇淤加美神(クラオカミ) “闇の龍神”とも呼ばれる水神。深淵と豪雨の気配を併せ持つ、迫力あるダークな神名。
- 闇御津羽神(クラミツハ) 闇に潜む水流を象徴する女神。静かで柔らかな水の音を思わせる神秘的な響き。
- 罔象女神(ミツハノメ) 泉や湧水を司る水の女神。短く優美な音が連なる、透明感あふれる美しい神名。
- 速秋津比古神(ハヤアキツヒコ) “秋津(あきつ)=水の流れ”を象徴する清流の神。スピード感のある爽やかな響きが魅力。
- 速秋津比売神(ハヤアキツヒメ) 流れの速い水・港を司る女神。水と風が混じるような軽やかな音が特徴。
- 沼河比売(ヌナカワヒメ) 湖や沼の深い静けさを思わせる神秘的な女神。柔らかくも奥行きのある湿潤な響き。
- 淤加美神(オカミ) 雨乞いや水の循環を司る水神。“オ”の重なる音が古代神話らしい力を感じさせる。
- 宇乃治比古命(ウノチヒコ) 海と水を司る神。清らかさと重厚さが混ざったバランスの良い響きが特徴。

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