祭祀にあたって神前で神様に奏上する言葉を祝詞といいます。この祝詞は神様とお近づきになり、お願いを聞いてもらったり悪いものを祓ったりしてもらうための言葉です。ここでは、たくさんある祝詞の中から簡単で読みやすい短文の祝詞を紹介していきます。
簡単で強力な短文祝詞集 一覧
ひふみ(一二三)祓詞 – 全文と効果
【効果】
ひふみ祝詞(ひふみのりと)・ひふみ祓詞(ひふみはらえことば)は、一音も重なることがない 四十七音の清音を祝詞にしたもので、最も浄化能力の強い祝詞ともいわれています。
「ひふみ祝詞」は文字の一つ一つに言霊的な意味があり、神霊を称え 災いを幸に変ずる言葉であることから、唱えると奇跡が起きるなど、最も浄化力が強い祝詞の一つと言われています。
【全文】
ひふみ
よいむなや
こともちろらね
しきる
ゆゐつわぬ
そをたはくめか
うおえ
にさりへて
のますあせゑほれけ
布瑠の言(ふるのこと)- 全文と効果
【効果】
布瑠の言(ふるのこと)は、十種神宝(とくさのかんだから)の絶大な霊力を呼び覚ます「言霊」になります。
「ひふみよいむなやここのたり」は、一から十のことであり十種神宝を意味しています。これを唱えることで、十種神宝の霊力を呼び覚まし、死者を蘇らせることができるとされています。
体調がすぐれないとき、思うように事が進まない、いつも邪魔が入る、空回りする、霊的ちからを増幅させるとき、家族や知人を救いたいときなどに効果があると言われています。
十種神宝とは、
瀛都鏡 (おきつかがみ)
邊都鏡 (へつかがみ)
八握劔 (やつかのつるぎ)
生玉 (いくたま)
足玉 (たるたま)
死返玉 (まかるがえしのたま)
道返玉 (ちがえしのたま)
蛇比禮 (おろちのひれ)
蜂比禮 (はちのひれ)
品物比禮(くさぐさのもののひれ)
【全文】
ひふみよいむなやここのたり
一二三四五六七八九十
ふるべ
布瑠部
ゆらゆらと
由良由良止
ふるべ
布瑠部
一切成就祓(いっさいじょうじゅのはらい)- 全文と効果
【効果】
願いを成就させるための祝詞。唱えることで、自分の心身の穢れや邪気を祓い、願いを成就させます。
【全文】
きわめてきたなきも たまりなければきたなきはあらじ
極て汚きも滞りなければ穢きはあらじ
うちとのたまがき きよくきよしともうす
内外の玉垣清浄と申す
十言神咒(とことのかじり)- 全文と効果
【効果】
十言とは『あまてらすおおみかみ』という天照大御神の御神名の読みが10個の音であることから十言の神咒と言います。
国に平和と豊かさを与える神様であることから国土安泰、困難打破、開運招福、勝運、五穀豊穣のご利益があります。
【全文】
ゆっくりと
「あーまーてーらーすーおーほーみーかーみー」
と反復修唱します。
三種大祓(さんじゅのおおはらい)- 全文と効果
【効果】
今も天皇家のご神事で使われていて、大嘗祭で天皇陛下が召し上がれる米を作る田んぼを決める占いを行った際に使われたこともあります。
魔を跳ね返す・部屋や地相を清める・病気治癒・悪縁が切れる・開運・金運アップ・願望実現・治癒力アップ・など万能の効果ありといわれています。
三種というのは、
一行目が天津神、
二行目が国津神、
三行目は人ということで、
天地人のお祓いができるという祝詞です。
【全文】
とほかみ ゑみため
吐菩加身依身多女
かんごんしんそん りこんだけん
寒言神尊利根陀見
はらひたまひきよめたまへ
波羅伊玉伊喜余目出給
以上、『簡単で強力な短文祝詞集 5種類|布瑠の言・ひふみ祓詞・一切成就祓・十言神咒・三種大祓』を紹介しました。
まずは、穢れを祓い、気持ちを落ち着かせて、清い心で神様にお願いすることが重要です。
気持ちが清らかになれば運気も向上するはずです。ぜひお試しください。
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