福をもたらしてくれる妖怪 一覧 20選 – 縁起のいい妖怪・幸せを呼ぶ妖怪・優しい妖怪

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福をもたらしてくれる妖怪 一覧 20選 - 縁起のいい妖怪・幸せを呼ぶ妖怪・優しい妖怪
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福をもたらしてくれる妖怪を詳しく

 

竜宮童子

<竜宮からの使者として現れ、謙虚さの大切さを教える妖怪>
竜宮童子には全国各地でさまざまな伝承があります。その多くに共通するのは、醜い姿の童子が富や幸福をもたらす一方で、扱いを誤るとその恩恵が失われてしまうという教訓的な物語です。

たとえば、ある貧しい商人が売れ残った商品を川や海に捨てたところ、竜宮の使者から「お礼」として竜宮童子を授かりました。その童子は、商人の願う品々を次々と出してくれる存在でした。やがて商人は裕福になりますが、童子の醜い姿を嫌がり追い出してしまいます。すると、富はすべて消え、元の貧しい生活に逆戻りしてしまいました。

座敷童子と似た妖怪ですが、違いとして竜宮童子は人に応じて付き従ったり離れたりする一方、座敷童子は自らの意志で家を選びます。さらに、座敷童子は人の目に触れにくい存在とされている点も異なります。

座敷童子(ざしきわらし)

<家に幸運をもたらす子どもの姿の神様>
東北地方、特に岩手県に伝わる座敷童子は、家や蔵に住みつき、そこに住む人々に幸福をもたらす存在です。もし座敷童子が家を去ると、その家は次第に衰退すると言われています。

座敷童子は旅館や古い家にも現れることがあり、夜になると現れて宿泊客と腕相撲をしたり、布団の向きを変えたりするという話も残っています。その姿を見るだけで幸せになれるという言い伝えもあります。

ケサランパサラン

<ふわふわと風に乗って現れ、幸運を呼ぶ白い毛玉>
ケサランパサランは、妖怪なのか未確認生物なのかも定かではありません。見た目は白くて毛のようなふわふわとした塊で、風に乗って飛んできます。

これを捕まえて桐の箱に白粉と一緒に入れておくと増えると言われており、飼っていると幸せになれるとも伝えられています。神社の祠などに住んでいることが多く、東北地方では特によく知られています。

名前の由来については諸説あり、スペイン語の「ケ・セラ・セラ」や梵語の「袈裟羅・婆娑羅」、あるいは東北の方言に由来するという話もありますが、定かではありません。

金霊(かなだま)

<無欲な人に富をもたらす金の精霊>
金霊は、日本に伝わる「お金の気」を象徴する存在です。金の小判が帯のようにまとまった姿で描かれることが多く、無欲で信心深い人のもとに現れ、富を授けるとされます。

金霊がいる家は栄え、去ると衰退すると言われます。これは、得た富を周囲にも分け与えられるような人にこそ、お金が巡ってくるという考えに基づいています。

金霊の仲間には「金玉(かなだま)」や「銭神(ぜにがみ)」などが存在します。

金玉(かなだま)

<金色の光の玉となって現れる福の象徴>
金玉は、金色に輝く球状の妖怪で、手にした者に富をもたらすとされます。東京都足立区では、轟音とともに家に降ってくるという伝承も残っています。

迷い家(まよいが)

<富をもたらす幻の無人の家>
迷い家とは、東北や関東地方を中心に伝わる伝承で、山奥に忽然と現れる幻の無人の家を指します。この家に迷い込んだ人には幸運がもたらされると言われています。

たとえば、『遠野物語』に登場する三浦家の話では、かつて貧しかった家の主の妻が川沿いを歩いている途中、突然立派なお屋敷が現れます。恐ろしくなってすぐに逃げ帰ったものの、後日、川で見つけた赤い椀を使ったところ、計った穀物が減らなくなり、家は次第に裕福になっていきました。

これは「舌切り雀」や「金の斧」のように、無欲であればあるほど報われるという教訓を伝える話です。

山男

<力持ちで親切な山の妖怪>
山男は、体毛が濃く、たくましい体を持つ妖怪で、人間の言葉を理解し、会話もできるとされています。お酒や食べ物などを供えると、人間の荷物を運んでくれたりと、手助けをしてくれることもあります。

神奈川県小田原市では、市場に魚を持ってきた山男の話も残っており、優しく親切な存在として描かれています。ただし、地域によっては恐ろしい存在として語られることもあります。

送り狼/送り犬

<夜道を歩く人を守る、頼もしくも警戒が必要な妖怪>
送り狼や送り犬は、夜の山道を歩く人の後ろをついてくる妖怪で、正しい対応をすれば守ってくれる一方で、間違った行動をすると襲ってくるとされています。

たとえば、転んだふりをせずにただ倒れてしまうと食い殺されるとされる反面、休憩しているふりをすると襲われない、という言い伝えがあります。長野県の話では、出産中の女性と赤子を守ったり、夫を呼び寄せた送り犬の話も残っています。

「送り狼」という言葉が、女性をつけまわす男性の比喩に使われるのはこの妖怪が由来です。

天狗

<山の神にも通じる力を持ち、修行者を守る妖怪>
天狗は赤い顔と長い鼻を持ち、山伏の姿で一本下駄を履いた姿で知られる日本を代表する妖怪です。背中には翼があり、空を飛ぶこともできるとされています。

いたずら好きな一面もありますが、修行者を守る「護法善神」として崇められる存在でもあります。剣で邪悪を断ち、強い風で災いを祓う力を持ち、武芸の達人としても知られています。

<実は人々を守る一面も持つ力強い存在>
鬼といえば恐ろしい存在として語られることが多いですが、正直で素直な性格を持ち、策略を嫌うという面もあります。特に、青森県の岩木山に伝わる鬼は、自然と同じく厳しさと恵みを併せ持つ神に近い存在とされ、困っている人を助けるやさしい兄貴分のように描かれています。

今日でも、子どもの成長を見守る守り神として大切にされている地域もあります。

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