🏯 神使(しんし)とは?
神使とは、神道において神の意思を代行し、現世と神界を結ぶ役割を持つ動物を指します。神の「眷属(けんぞく)」として神聖視され、神社では象徴的存在として彫像や絵馬、社殿の装飾に描かれることがあります。時に神そのものの顕現として信仰されることもあり、神話・伝承・神事と密接に結びついています。
別称:
- 神の使い(かみのつかい)
- 使わしめ(つかわしめ)
- 御先(みさき)
ここでは、神使とされる動物を一覧で紹介していきます。
神の使いとされる動物一覧
- 亀(かめ)
 【松尾大社】
 霊泉「亀の井」の水は腐らないとされ、酒造の神として信仰される。
 ご利益:酒造繁栄、長寿、商売繁盛。
- 兎(うさぎ)
 【住吉大社・岡崎神社・調神社】
 飛躍・成長の象徴。岡崎神社では兎が子授けと安産の象徴。
 ご利益:安産、子授け、開運。
- 八咫烏(やたがらす)
 【熊野三山】
 神武東征を導いた導きの神使。
 ご利益:勝運、導き、交通安全。
- 海蛇・龍蛇(うみへび・りゅうじゃ)
 【出雲大社】
 神迎え神事で出現する神の化身。
 ご利益:縁結び、運気上昇、厄除け。
- 烏(カラス)
 【厳島神社・諏訪大社・日吉大社】
 神の使いとして導きや予兆を担う。
 ご利益:知恵、導き、災厄回避。
- 牛(うし)
 【北野天満宮・太宰府天満宮】
 菅原道真公の神使。撫で牛で学力向上を祈願。
 ご利益:学問成就、合格祈願。
- 犬(いぬ)
 【伊奴神社・水天宮】
 忠誠と家庭守護の象徴。
 ご利益:安産、子育て、家内安全。
- 狐(きつね)
 【伏見稲荷大社】
 稲の神・宇迦之御魂神の神使。
 ご利益:商売繁盛、五穀豊穣、金運。
- 狸(たぬき)
 【柳森神社】
 変化と成功の象徴。
 ご利益:開運、出世、勝運。
- 狼(おおかみ)
 【武蔵御嶽神社・三峯神社】
 山の神の眷属。
 ご利益:厄除け、盗難防止、家内安全。
- 猪(いのしい)
 【護王神社】
 和気清麻呂を守った伝説に基づく。
 ご利益:足腰健康、厄除け、無病息災。
- 猿(さる)
 【日吉大社・春日大社】
 「魔が去る」の語呂合わせ。
 ご利益:魔除け、家内安全、開運。
- 獅子(しし)
 【猿田彦神社(椿大神社)】
 獅子神による祓いの神事が行われる。
 ご利益:邪気祓い、開運、心身浄化。
- 白蛇(しろへび)
 【諏訪神社など】
 財神や弁財天の使いとされる。
 ご利益:金運、財運、開運。
- 白鷺(しろさぎ)
 【白鷺神社】
 日本武尊の霊鳥とされる。
 ご利益:霊力向上、戦勝祈願、浄化。
- 虎(とら)
 【朝護孫子寺】
 毘沙門天の使い。寅の日信仰に基づく。
 ご利益:戦勝、厄除け、子授け。
- 蛇(へび)
 【大神神社】
 大物主神の神使。
 ご利益:健康長寿、金運、繁栄。
- 蛙(かえる)
 【猿田彦神社】
 「帰る」「甦る」から縁起が良いとされる。
 ご利益:無事帰宅、旅の安全、再起。
- 蛸(たこ)
 【福岡神社】
 海神の神使として登場。
 ご利益:災難回避、開運、海上安全。
- 蜂(はち)
 【日吉神社・二荒山神社】
 活力や繁栄を象徴。
 ご利益:商売繁盛、金運、招福。
- 蟹(かに)
 【金刀比羅宮】
 海に関する信仰との関係がある。
 ご利益:海上安全、漁業繁栄。
- 象(ぞう)
 【普賢菩薩(仏教)】
 普賢菩薩の神使。
 ご利益:慈悲、知恵、心の安寧。
- 鯉(こい)
 【大前神社】
 出世魚として、努力や成長の象徴。
 ご利益:出世、成功、学業成就。
- 鰻(うなぎ)
 【三嶋大社】
 豊穣や精力の象徴。
 ご利益:健康、繁栄、商売繁盛。
- 鳩(はと)
 【石清水八幡宮・三宅八幡宮】
 八幡神の神使。
 ご利益:平和、交通安全、家庭円満。

 
  
  
  
   
               
               
               
               
              
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