日本には、物語や祈りの中で受け継がれてきた美しい神様の名前が数多く存在します。
響きが可愛いもの、凛とした力を感じるもの、そして物語の登場人物のように幻想的な名前まで、カテゴリ別にまとめました。
気になるカテゴリから読み進めることで、「響きの美しさ」だけではなく、それぞれの神名が持つ意味の深さにも触れられます。
美しい日本の神様名前 一覧
響きや雰囲気を重視しているため、実際の神話上の役割や詳細については、文献・資料などで各自お調べいただくことをおすすめします。
名称は日本神話に基づいていますが、創作で使いやすいように簡略名や愛称を含む場合があります。
出典・参考:Wikipedia 日本の神の一覧
1. 宇宙・始まり・根源を思わせる神名
世界の始まりや宇宙そのものを象徴する神々の名をまとめています。スケールが大きく、創作では“根源的な存在”やラスボス級キャラクターにも使いやすい、中性的で奥行きのある名前を取り上げます。
- 天之御中主神(あめのみなかぬし) 宇宙の中心に在る根源神。神秘性と中性的な美しさを兼ね備えた名前。
- 天御祖神(あめのみおやがみ) 天の「始まり」を象徴する神。柔らかくも威厳ある響き。
- 高御産巣日神(たかみむすひ) 創造の力を司る神。格調高く、美しい古語の響きをもつ。
- 神皇産霊神(かみむすび) すべての生命を結び、生み出す根源の存在。やわらかく優雅。
- 天常立神(あめのとこたち) 天地開闢の最初に現れた神。清らかで静謐な印象の名。
- 国之常立神(くにのとこたち) 大地の基礎を司る始源神。重厚ながらも美しく響く。
- 宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじ) 生命の芽生えの神。古風で優美な長名。
- 天之御影神(あめのみかげ) 天に漂う光や影を象徴する神。静かで神秘的な音。
- 天神玉命(あめのかむたま) 天の玉=星の輝きを象徴する清らかな神名。
- 天津国玉神(あまつくにたま) 天界の“魂”を表す名。重みと美しさを併せ持つ。
- 天之甕主神(あめのみかぬし) “甕(みか)”は空・星辰の象徴。宇宙的な余韻のある名。
2. 太陽・月・星・光にまつわる神名
太陽や月、星の瞬きなど、光を連想させる神名を集めました。明るさ・高貴さ・神聖さを感じる響きが多く、主人公からヒロインまで幅広いキャラクターに合わせやすい美名がそろいます。
- 天照大神(あまてらすおおみかみ) 太陽の神。光そのものを象徴する、美しい日本神話の中心神。
- 天日鷲神(あめのひわし) 「日」と「鷲」の組み合わせが高貴。光と飛翔を司る神。
- 稚日女尊(わかひるめ) 若き日の女神。柔らかな太陽の光を思わせる優美な名。
- 天美津玉照比売命(あめのみつたまてるひめ) 「玉照」=光を宿す玉。非常に女性的で美しい響き。
- 月読命(つくよみ) 月を司る三貴子の一柱。静謐で中性的な美名として人気。
- 天日腹大科度美神(あめのひばらおおしなどみ) “日腹”=陽光を抱くイメージをもつ、格調高い名前。
- 天津彦根命(あまつひこね) 日の光・海・風を司る神。明るく爽やかな響き。
- 天津日高日子穂穂手見命(あまつひたかひこほほでみ) 長名で荘厳。日(光)との結びつきが強い神格。
- 天照御魂神(あまてるみたま) 天照の御魂の別名ともされる光の神格。まばゆい印象。
- 天香語山命(あめのかごやま) 香る山=日の差す山を思わせる美しい名前。
- 天火明命(あめのほあかり) 「あかり」の音が美しく、光の神として人気。
3. 風・空・天候を司るさわやかな神名
風や空、霞や天候といった“動く自然”をイメージさせる神名をまとめています。軽やかで抜け感のある音が多く、精霊・旅人・風使いなど、ファンタジー作品のサブキャラにも自然になじむ名前が中心です。
- 志那都比古神(しなつひこ) 風の神。風が通り抜けるような軽やかで美しい響き。
- 級長戸辺命(しなとべ) 志那都比古の別名。短いが透明感のある美名。
- 天之狭手依比売(あめのさでよりひめ) 霧・露を思わせる柔らかい響きの女神名。
- 天之狭土神(あめのさづち) “さづち”の音が独特で、霧のように淡い名前。
- 天羽槌雄神(あめのはづちのお) “羽”を含む空のイメージ。響きが素朴で美しい。
- 天鳥船神(あめのとりふね) 鳥と船=空の運び手。軽快な音でファンタジー向き。
- 天若日子(あめのわかひこ) 天から降った若き神。柔らかく優しい響きが魅力。
- 天八現津彦命(あめのやあきつひこ) 風が姿を現したような神名。長名だが音が軽い。
- 風木津別之忍男神(かざけつわけのおしお) 風の気配を司る神。あまりに独特だが美しく強い音をもつ。
- 天之吹男神(あめのふきお) 風を「吹く」神。シンプルで柔らかい語感。

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