日本には、八百万（やおよろず）の神々がいるといわれています。
太陽の神「天照大神」や、縁結びの神「大国主神」、商売繁盛の神「恵比寿」など、古くから人々は自然や出来事の中に神を見出し、祈りを捧げてきました。
日本の有名な神様 一覧
ここでは日本の神様100柱をカテゴリ別にわかりやすく一覧形式でご紹介します。
神社巡りや受験・恋愛成就のお守り選びにも役立つ内容です。
1. 天地開闢・創造神（根源的存在）
宇宙と世界のはじまりに登場する神々。『古事記』冒頭に記される神々を中心とし、日本神話における最上位の存在です。
- 天之御中主神（あめのみなかぬしのかみ） 宇宙の中心に最初に現れた至高神。天地開闢の最初に出現した神で、特定の神社で密かに祀られる。
- 高御産巣日神（たかみむすひのかみ） 創造・生命力・生成を司る神。後に天孫降臨にも関与し、天照大神と並ぶ高天原の重鎮とされる。
- 神産巣日神（かみむすひのかみ） 万物を生み育てる女神的存在。医療や再生の神としても信仰され、少彦名命を助けた神話が知られる。
- 宇摩志阿斯訶備比古遅神（うましあしかびひこぢのかみ） 天地創造の過程で現れた生命の芽吹きの象徴神。古事記では「物事を示す神」とされる。
- 天之常立神（あめのとこたちのかみ） 天の世界の根本を成す神。高天原の恒常性・不動性を象徴し、天界の「柱」のような役割を果たす。
- 国之常立神（くにのとこたちのかみ） 地上世界の基盤となる神。天之常立神と対を成す存在で、大地の安定と秩序を司る。
- 豊雲野神（とよくもぬのかみ） 豊かな雲の神。天と地を繋ぐ大気・雲の象徴的存在で、天地の間に満ちる生命の源として描かれる。
- 泉津事解之男神（よもつことさかのおのかみ） 黄泉の国からの災厄や死の穢れを「解く」神。死に関わるが、祓いと再生の象徴でもある。
- 大戸之道神（おおとのぢのかみ） 生と死、聖と俗の境界に立つ門の神。現世と異界をつなぐ「通路」の守護者とされる。
- 道反之大神（ちがえしのおおかみ） 死者の帰還や穢れを拒む神。神道における「結界」や「祓え」の力を象徴する存在。
- 伊邪那岐命（いざなぎのみこと） 国生み・神生みを行った男神。禊により多くの神を生み、黄泉の国のイザナミとの物語で知られる。
- 伊邪那美命（いざなみのみこと） 国生み・火の神を生んだことで命を落とし、黄泉の国に向かった女神。死と再生の象徴。
- 豊斟渟尊（とよくむぬのかみ） 天地がまだ固まらない頃に現れた原初神の一柱。生成・分化のはじまりを象徴する。
- 国狭槌神（くにのさづちのかみ） 国土を固める神。大地の安定や基盤形成に関わる原初神として位置づけられる。
2. 高天原・天津神（天の神々）【20柱】
高天原（たかまのはら）は、神話における「天上界」を指し、天津神（あまつかみ）はここに住まう神々です。
天照大神を中心とする天皇家の祖神や、祭祀・芸能・農耕・政治に関わる神々が多く含まれます。
- 天照大神（あまてらすおおみかみ） 太陽神であり、皇祖神。伊勢神宮の内宮に祀られる日本神話の中心神。
- 月読命（つくよみのみこと） 月を司る神。夜と秩序を守護し、天照大神・須佐之男命と共に「三貴子」と呼ばれる。
- 須佐之男命（すさのおのみこと） 海・嵐・荒ぶる力を象徴する神。ヤマタノオロチ退治で知られる英雄神でもある。
- 思兼神（おもいかねのかみ） 知恵と計略を司る神。岩戸隠れの際、天照大神を外へ導く知恵を出した。
- 天児屋命（あめのこやねのみこと） 祝詞や祭祀を司る神。中臣氏（後の藤原氏）の祖神として有名。
- 布刀玉命（ふとだまのみこと） 祭祀・占いを司る神。忌部氏の祖神。
- 建御雷神（たけみかづちのかみ） 武神・雷神。鹿島神宮の祭神で、国譲りの際に大国主神に武力を示した。
- 経津主神（ふつぬしのかみ） 武神。香取神宮の祭神で、建御雷神と共に国譲りを進めた剣の神。
- 天宇受売命（あめのうずめのみこと） 芸能の神。岩戸隠れの際、舞を舞って神々を笑わせたことで知られる。
- 瓊瓊杵尊（ににぎのみこと） 天孫降臨を果たした神。稲穂を授かり、地上に豊穣と統治をもたらす。
- 天穂日命（あめのほひのみこと） 出雲に派遣された天津神。出雲国造の祖とされる。
- 豊受大神（とようけのおおかみ） 伊勢神宮・外宮の主祭神。食物・衣食住を司り、天照大神に御饌を供する神。
- 天忍穂耳命（あめのおしほみみのみこと） 天照大神の子で瓊瓊杵尊の父。天孫降臨系譜の要となる神。
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