- 鶏(にわとり)
【伊勢神宮・熱田神宮・石上神宮】
夜明けを告げる聖鳥。
ご利益:目覚め、開運、太陽神の加護。 - 鶴(つる)
【諏訪大社・福禄寿】
長寿の象徴。
ご利益:健康長寿、福徳、子孫繁栄。 - 鶺鴒(せきれい)
【出雲大社】
国生み神話に登場し、夫婦和合を教えた。
ご利益:縁結び、夫婦円満、子孫繁栄。 - 鷺(さぎ)
【氣比神宮】
神域に棲む神聖な鳥とされる。
ご利益:清浄、浄化、霊的成長。 - 鹿(しか)
【春日大社・厳島神社・鹿島神社】
春日明神が白鹿に乗って奈良に来たとされる。
ご利益:神の導き、交通安全、神縁授福。 - 蚕(かいこ)
【蚕影神社・小剣神社】
農業・養蚕の守護神。
ご利益:家業繁栄、農業守護、商売繁盛。 - 鮫(さめ)
【伊雑宮(伊勢神宮の別宮)】
龍宮の使いとされ、漁業関係者の信仰が深い。
ご利益:海上安全、漁業繁栄、災難除け。
🐉 十二支と神使の関係(干支別)
- 子(ね)- 鼠
【大豊神社・大黒天】
大黒天の神使とされ、食物・財産の象徴。ねずみは繁殖力が強いため、子孫繁栄・豊穣のシンボルでもある。
ご利益:子孫繁栄、商売繁盛、財運。 - 丑(うし)- 牛
【北野天満宮・太宰府天満宮】
学問の神・菅原道真の神使。穏やかで我慢強い性格を持つとされ、信仰心や勤勉さの象徴。
ご利益:学業成就、合格祈願、粘り強さ。 - 寅(とら)- 虎
【朝護孫子寺(信貴山)】
毘沙門天の神使で、「寅の年・寅の日・寅の刻」に顕現したとされる。
ご利益:勝負運、出世、厄除け。 - 卯(う)- 兎
【住吉大社・岡崎神社】
神功皇后が住吉三神を祀ったのが「卯年・卯月・卯日」であったという伝承から。飛躍や繁栄の象徴。
ご利益:安産、子授け、成長、飛躍。 - 辰(たつ)- 龍
【九頭龍神社(箱根)】
九つの頭を持つ龍神。水や縁結びの神格として信仰される。
ご利益:良縁成就、出世運、守護。 - 巳(み)- 蛇
【弁才天(多くの神社)】
弁才天の神使とされ、金運や芸能の象徴。神秘的で再生・知恵を象徴する生き物。
ご利益:金運、芸能、学問、財運。 - 午(うま)- 馬
【愛宕神社】
神の乗り物として古来より崇められ、活力と前進の象徴。
ご利益:出世、火除け、開運。 - 未(ひつじ)- 羊
【羊神社(名古屋)】
日本で数少ない羊を祀る神社。群れをなして穏やかに暮らすことから、平和・家内安全を象徴。
ご利益:家内安全、穏やかさ、家族和合。 - 申(さる)- 猿
【日吉大社・日枝神社】
「魔が去る(さる)」の語呂から魔除けの象徴とされる。
ご利益:厄除け、家内安全、交通安全。 - 酉(とり)- 鶏
【伊勢神宮・石上神宮】
天岩戸神話で夜明けを告げた神聖な鳥。
ご利益:運気上昇、開運、時間と秩序の守護。 - 戌(いぬ)- 犬
【水天宮・伊奴神社】
安産・子育ての守護として古くから信仰。忠義と守護の象徴。
ご利益:安産、子育て、家内安全、厄除け。 - 亥(い)- 猪
【護王神社】
和気清麻呂公を守った神使とされ、猛進・勇気・健康の象徴。
ご利益:足腰健康、無病息災、勝運。
📝 補足
- 干支と神使の関係は、仏教・神道・民間信仰が混ざり合って形成されており、地域によって信仰の違いや独自の神事が存在します。
- 多くの干支は、対応する神社で絵馬や御守にデザインされ、特定の年にお参りすると特に強いご利益があると信じられています。
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