世界の神話にはどんな「伝説の鳥」が登場しますか？

神話には、フェニックス・ガルダ・シームルグのような再生や守護を象徴する鳥から、サンダーバード・ラログのように自然現象を司る霊鳥まで、多様な鳥が登場します。地域ごとに役割や象徴が異なるため、一覧で比較すると理解が深まります。

神話の鳥にはどんな象徴的な意味がありますか？

神話の鳥は「再生・浄化・守護・吉兆・予言・破壊」などを象徴します。フェニックスは再生、ガルダは守護、火の鳥は霊力、シームルグは知恵、といったように鳥ごとに異なる象徴が込められています。

創作や設定作りに使いやすい神話の鳥には何がありますか？

創作に人気が高いのは、フェニックス、ガルダ、ミノカワ、八咫烏、火の鳥、サリマノクなどです。特徴が明確で、能力・象徴の幅が広いため、物語やキャラクター設定に使いやすい存在です。

東アジアの神話にはどんな霊鳥がいますか？

中国には鳳凰・青鳥・金烏、日本には八咫烏、韓国には人面鳥などが登場します。これらは「太陽」「導き」「徳」「吉兆」と深く結びついています。

神話の鳥の名前や特徴を調べるにはどうすればいいですか？

地域別の神話辞典・民話集・信頼できる図鑑が参考になります。この記事では、主要な霊鳥の特徴・象徴・起源を一覧化しており、初学者から創作ユーザーまで効率よく調べられるよう構成しています。

日本と世界の神話・伝説の鳥一覧 128種類｜名前・特徴・能力を紹介

世界中の神話や伝説には、火を操る鳥、再生を象徴する鳥、国を導く霊鳥など、
人々の想像力と信仰が宿った“特別な鳥”が数多く登場します。
本記事では、日本と世界各地の霊鳥・怪鳥・守護鳥たちの名前、能力、象徴などをまとめました。

「フェニックス」「ガルダ」「シームルグ」のような有名な霊鳥から、
地域ごとに語り継がれてきた珍しい鳥まで、創作・設定・研究にも役立つ情報を網羅しています。

神秘に満ちた鳥たちの物語をたどることで、
あなた自身の世界観作りや創作活動に、新しい“ひらめき”がきっと生まれるはずです。

日本と世界の神話・伝説の鳥一覧

出典・参考：Wikipedia – Lists of legendary creatures

アバビル｜Ababil） 【イスラム】奇跡をもたらす鳥。『クルアーン』では、侵攻軍に石を落として撃退した天の軍勢として描かれる。
アダルナ鳥｜Adarna） 【フィリピン】七色に輝く羽を持ち、歌声で人を眠らせる・癒す・石に変える力を持つ魔法の鳥。
アヴァレリオン｜Avalerion） 【イングランド】ワシに似た幻の鳥で、世界に一組のつがいしか存在しないとされる希少な霊鳥。
アリカント｜Alicanto） 【チリ／アンデス地方】金や銀を食べると羽が発光するとされる鉱山の霊鳥。鉱脈の場所を示す存在としても語られる。
アンカー｜Anqa） 【アラビア】巨大で神秘的な雌鳥。長寿と知恵を備え、フェニックスと類似する伝承もある。
アンズー｜Anzû） 【メソポタミア】火や水を吐き、神々の運命を刻む「運命の板」を奪ったと伝わる強大な怪鳥。
ベアフロンテッド・フッドウィンク｜Bare-fronted Hoodwink） 【未確認生物（風刺創作）】鳥類学者を皮肉るために“見えそうで見えない鳥”として創作された架空種。
カラドリウス｜Caladrius） 【ローマ】真白な霊鳥。病人を見つめて病を吸い取るとされ、視線をそらした場合は死の予兆とされる。
カルキドリ｜Chalkydri） 【ユダヤ伝承】太陽の炎のような身体を持つ天界の鳥。昼と夜の境界に関わる聖なる存在と語られる。
チャムローシュ｜Chamrosh） 【ペルシャ神話】犬の身体に鳥の頭と翼を持つ霊獣。山中からイランを守護する役割を持つとされる。
シナモン・バード｜Cinnamon Bird） 【ギリシャ神話】巣をシナモンの樹皮で作るとされる鳥。商人が巣を手に入れる方法の逸話で知られる。
デビル・バード｜Devil Bird） 【スリランカ】悲鳴のような恐ろしい鳴き声を発し、死の予兆を告げる不吉な鳥として恐れられる。
ガガナ｜Gagana） 【ロシア民話】鉄のクチバシと銅の爪を持つ奇跡の鳥。世界樹の付近に住む霊鳥として知られる。
ガンダベールンダ｜Gandabherunda） 【ヒンドゥー】二つの頭を持つ超自然的な大鳥。シヴァ神の破壊的側面を象徴し、ガルーダと戦う伝説もある。
ガルダ｜Garuda） 【ヒンドゥー】すべての鳥の始祖とされる聖鳥。ヴィシュヌ神の乗り物であり、蛇（ナーガ）の宿敵として有名。
ハカワイ｜Hakawai） 【マオリ（ニュージーランド）】姿はめったに見られず、夜に聞こえる不思議な飛翔音のみが伝承となった鳥。
フドゥド｜Hudhud） 【イスラム】預言者スライマーン（ソロモン）の使者として登場。現生の「ヤツガシラ」と同一視される。
精衛（ジンウェイ）｜Jingwei） 【中国】海に溺れて亡くなった娘が鳥となった存在。海を埋め立てるため、石や木を運び続ける“不屈の象徴”。
鸞（ルアン）｜Luan） 【中国】高貴な霊鳥で、胸に蛇をまとい、足元の蛇を踏みつける姿で描かれる。鳳凰に近い存在。
ミノカワ｜Minokawa） 【フィリピン】太陽や月を呑み込むとされる巨大な怪鳥。ドラゴンのような姿で描かれる。
九頭鳥｜Nine-headed Bird） 【中国】九つの頭を持つ古代部族のトーテム。後の鳳凰の原型の一つともされる霊鳥。
ウーズラム鳥｜Oozlum Bird） 【イングランド（風刺）】円を描いて飛び続け、最後は自分の尻の中に消えてしまうとされる滑稽な風刺鳥。
パモラ｜Pamola） 【アベナキ族（北米）】鳥とヘラジカの特徴を併せ持つ精霊。極寒の天候をもたらし、山の守護霊として恐れられる。
鵬（ほう）｜Peng） 【中国】巨大な魚「鯤（こん）」が変化した大鳥。天地を越えて大空を飛ぶ象徴的な霊鳥として『荘子』に登場。
フェニックス｜Phoenix） 【ギリシャ】炎と再生を司る不死鳥。自ら燃え上がり、灰の中から若返る生まれ変わりの象徴として世界的に有名。
ベンヌ｜Bennu） 【エジプト】自らを生み出したとされる創造神的な鳥。太陽神ラーやオシリスと深く結びつき、後のフェニックス像の源流とも言われる。
ホル（Chol） 【旧約聖書】再生能力を持つ鳥として言及され、フェニックスと同一視されることもある象徴的存在。
火の鳥｜Firebird） 【スラヴ】燃えるような羽と光る眼を持つ霊鳥。捕らえると不幸を招くが、その羽は幸運をもたらすとされる二面性を持つ。
鳳凰｜Fenghuang） 【中国】すべての鳥の王とされる霊鳥。天下泰平・徳の象徴で、雄の「鳳」と雌の「凰」が合わさった高貴な存在。
フマ鳥｜Huma Bird） 【ペルシャ】決して地上に降りず、空高く飛び続ける霊鳥。影が触れた者を王にするとも言われ、幸運と王権の象徴。