3. 吉祥・縁起を願う言葉|福・繁栄・長寿を象徴する吉語
新年にふさわしい「幸福・繁栄・成功・長寿」などの意味を持つ吉祥語を集めました。創作にも使える語彙が豊富です。
- 平安喜楽(へいあんきらく) – 一年を通じて心穏やかに暮らし、喜びが多い生活を願う吉語。
- 無病息災(むびょうそくさい) – 病気にかからず、日々を健やかに過ごすことを願う伝統的な祈願語。
- 家内安全(かないあんぜん) – 家族の無事と安寧が続くことを祈る言葉。
- 交通安全(こうつうあんぜん) – 一年の移動が安全であるよう願う祈願語。初詣の祈祷でも用いられる。
- 厄除開運(やくよけかいうん) – 厄(災い)を払い、良い運気を呼び込むことを願う語。
- 大願成就(たいがんじょうじゅ) – 大きな願いや目標がかなうこと。
- 家運隆盛(かうんりゅうせい) – 家の運気・繁栄が盛んに高まること。
- 福寿無量(ふくじゅむりょう) – 計り知れないほどの幸福と長寿を授かるという意味の吉祥語。
- 千秋万歳(せんしゅうばんざい/せんしゅうまんざい) – 長寿と繁栄を祝う言葉。元は君主を祝う語だが、現代では慶祝語として広く用いられる。
- 開泰吉運(かいたいきつうん) – 運気が開け、吉祥が集まり始めるという意味のめでたい語。
- 福運招来(ふくうんしょうらい) – 良い運気と幸福を招き入れるという祈願語。
- 万福長春(まんぷくちょうしゅん) – たくさんの福が訪れ、春のような穏やかで長い幸福が続くという意。
- 長春瑞気(ちょうしゅんずいき) – 春のように長くめでたい気(瑞気)が満ちるという吉祥語。
- 百福具臨(ひゃくふくぐりん) – さまざまな福が一度に訪れること。中国語の吉祥語の一つ。
- 万事如意(ばんじにょい) – すべての物事が思い通りに進むことを願う語。中国圏でも新年挨拶として定番。
- 金運隆盛(きんうんりゅうせい) – 財運・金運が大きく高まること。
- 豊穣満歳(ほうじょうまんざい) – 実り豊かな一年となることを祈る語。農作物の豊作を願う言葉。
- 招財進寶(しょうざいしんぽう/しょうざいしんぼう) – 財運を招き、宝が次々に集まるという中国の代表的な開運語。春節の定番。
- 福禄寿(ふくろくじゅ) – 「福=幸福」「禄=財運・地位」「寿=長寿」の三徳を象徴する吉語。福禄寿星として福を授ける神格でもある。
- 吉慶有余(きっけいゆうよ) – 吉事と慶びが豊かにあふれ、余りあるほど満ちるという意味の慶賀語。
- 福星高照(ふくせいこうしょう) – 幸福を授ける星(福星)が高く輝き、幸運が訪れ続ける一年を願う語。
- 招祥納福(しょうしょうのうふく) – めでたい兆し(祥)を招き、幸福(福)を受け入れるという意味の新年語。
4. 新年の自然・光を描く季語|初日の出・初空・初光など
新年の自然の美しさを描いた季語は、文章の格を上げる便利な語彙。俳句・随筆・挨拶文にも。
- 初日の出(はつひので) – 元旦の朝に拝む日の出。
- 初空(はつぞら) – 新しい年に最初に仰ぐ空。澄みわたる青空への祈りが込められた新年語。
- 初霞(はつがすみ) – 春の兆しを含んだやわらかな霞。俳句では「新年」「春」の季語として用いられる。
- 初凪(はつなぎ) – 新年の海が静まり返る状態。穏やかな年明けを象徴する新年の季語。
- 初明(はつあかり) – 元日の明け方に差す光。夜が終わり、新しい年が開ける瞬間の輝きを表す語。
- 初暁(はつあかつき) – 元日の夜明けの空。新春の始まりを祝う雅語で、新年の季語としても用いられる。
- 初晴(はつばれ/はつはれ) – 新年最初の晴れ間。澄んだ空が一年の吉兆とされる。
※俳句・古語では〈はつばれ〉が多く使われます。
- 初月(はつづき/しょげつ) – 新年に最初に見る月、または正月の月を指す語。
※俳句では〈はつづき〉が一般的。
- 初景色(はつげしき) – 新年に初めて目にする風景。年の始まりに相応しい清々しさを帯びる情景を指す。
- 初富士(はつふじ) – 元日に望む富士山。縁起が良いとされ、「初夢」と並ぶ吉兆の象徴。
- 初海(はつうみ) – 新年に初めて眺める海。またはその海辺の景色を指す季語。
- 瑞光(ずいこう) – めでたい兆しとして現れる光。仏教語に由来し、吉兆が差す光として新年にも使われる。
- 初茜(はつあかね) – 元日の空が茜色に染まること。新年最初の朝焼けであり、清らかな始まりを象徴する語。
- 初日影(はつひかげ) – 新しい年の最初の日光。初日の光が地上に差すさまを祝意を込めて表す語。
- 初東雲(はつしののめ) – 新年の夜が明けはじめる頃のほのかな光。柔らかな薄明を指す雅語で、新春の訪れを告げる季語。

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