日本の聖獣・霊獣 24種類|神社・伝承に宿る霊獣一覧

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日本の聖獣・霊獣 24種類|神社・伝承に宿る霊獣一覧 守護
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17. ムジナ(狢)/タヌキ

  • 本来は妖怪的存在だが、稲荷系の分派で神聖視される例あり。
  • 特に「信楽焼のタヌキ像」が商売繁盛の象徴とされる。
  • 狐との区別が曖昧な地域もある。

 

18. 白馬(しろうま)

  • 神聖視された馬。特に神事で奉納される際には「神馬(しんめ)」として扱われる。
  • 「白馬節会(あおうまのせちえ)」では新年に白馬を天皇に見せることで厄除けを行った。

 

19. 猿(さる)

  • 象徴:災厄除け、結界の守護
  • 神使としての例:日枝神社(比叡山の山王信仰)では神猿(まさる)として祀られる
    • 「魔が去る(まさる)」という語呂合わせも。
    • 山王鳥居にもその姿が残る。

 

20. 雷獣(らいじゅう)

  • 落雷とともに現れるとされる獣。猫や狐、鼬(いたち)に似た姿。
  • 雷神の使いと考えられた地方伝承も存在。

 

21. ヤマカガシ(蛇の一種)

  • 普通の蛇よりも特に神聖視される例あり(主に山の神信仰と関係)
  • 独特の色合いや生態から「神の使い」と信じられた地方も。

 

22. カモシカ(山の神の使い)

  • 山岳信仰・修験道で重要。
  • 山神の使いや象徴として信仰された。
  • 神道では狛犬の代わりに使われる地域もまれにある。

 

23. 犬神(いぬがみ)

  • 地域:四国(特に高知県・愛媛県)、九州南部
  • 性質
    • 呪術・祟りに関わる犬の霊。憑き物として知られるが、信仰する家系では守護霊的に扱われる。
    • 「犬神筋(いぬがみすじ)」と呼ばれる血筋の人々に関する伝承多数。
  • 霊獣的側面
    • 実際には畏怖と崇敬が混ざった存在。
    • 神格化された犬の霊が家を守ると信じられ、供養塔や石碑が残る地域もあり。

 

24. 管狐(くだぎつね)

  • 地域:東北地方、関東(特に茨城・栃木・群馬)
  • 性質
    • 竹筒や管に入るほど小さな霊狐。憑き物神(つきものがみ)の一種。
    • 特定の家系に仕え、財運をもたらすと信じられる反面、祟りや呪術にも関わる。
  • 霊獣的側面
    • 単なる妖怪ではなく、霊力を持つ「精霊的存在」として信仰対象になることもある。
    • 稲荷信仰との混合も見られる。

 

人と神のあいだに生きる聖なる存在たち

日本の聖獣・霊獣たちは、自然と神と人を結ぶ象徴的な存在です。
四神のように都市を守るものもあれば、犬神や管狐のように民間の生活と密接に関わるものもあります。
これらは時に崇拝され、時に恐れられながらも、日本人の精神文化の深層に常に寄り添ってきた存在です。

聖獣とは何か、なぜそれが大切にされてきたのか、という問いに触れていただけたなら幸いです。

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