最強の堕天使ランキングTOP20|名前・由来・能力をわかりやすく一覧で

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最強の堕天使ランキングTOP20|名前・由来・能力をわかりやすく一覧で 神話
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最強の堕天使ランキング 10位〜4位

10位 ベルフェゴール(Belphegor)

正体:キリスト教の悪魔学で「地獄の七君主」の一柱とされる悪魔。もとは旧約聖書に登場するモアブの神「バアル・ペオル」に由来するとされる。
役割・性質:主に怠惰(なまけ)放縦と結び付けられ、17世紀の悪魔分類では「怠惰を司る悪魔」とされることが多い。一方で、「人間に奇抜な発明や富をもたらす」とされ、欲と怠惰を刺激して堕落させる存在として描かれる。
堕天使としての位置づけ:一部伝承では、もともと天使であったが堕落し、地獄で怠惰と発明を司る“王”の一人となったとされる。
なぜ強いのか:「怠惰」という一見弱そうな罪を司りながら、実際には人間の努力・信仰・成長を根本から止めてしまうため、長期的に文明や信仰を腐らせる力を持つと考えられる。また「発明と富」と結びつくことで、技術や経済を通じた堕落という、現代的にも強力な影響力を発揮する。
力の本質:ベルフェゴールの本質は、「楽な道」への誘惑にある。今あるものに甘えさせ、欲望を満たしながら行動力を奪うことで、時間をかけて人の魂を支配していくタイプの強さを持つ。

9位 アスタロト(Astaroth)

正体:悪魔学における地獄の大公(Great Duke of Hell)。中世以降の解釈では、古代の女神アシュタロテ/アスタルテが悪魔化された姿とされることが多い。
役割・能力:『レメゲトン/ゴエティア』では40の軍団を率いるとされ、数学・自然科学・手工芸などの学問を教え、隠された宝を示し、人を見えなくする力などを持つと記述される。また、哲学的な虚無感や絶望を吹き込む悪魔としても描かれる。
堕天使としての位置づけ:もとは高位の天的存在だったものが、偶像崇拝とともに悪魔視され、地獄で高い階級を持つ堕天使となったと解釈される。
なぜ強いのか:単なる破壊ではなく、高度な知識・哲学・虚無主義を通じて人の心そのものを揺さぶり、絶望へ導く点が強い。軍団を率いる指揮官としての地位に加え、知識・財宝・隠密性を操る万能型の能力を持つ。
力の本質:アスタロトの力は、「知と虚無を通じて希望を奪う」ことにある。真理や知識を与えながらも、「すべては無意味だ」という感覚を植え付け、内面から崩壊させるタイプの強さを持つ。

8位 マモン(Mammon)

正体:新約聖書に出てくる「富・財産」を指す言葉が、中世以降貪欲の悪魔として人格化されたもの。
役割・性質:キリスト教伝統では「富と金銭崇拝の擬人化」として扱われ、しばしば「七君主の一柱」として貪欲(強欲)の悪魔に位置づけられる。人間に富や繁栄を約束する代わりに、神への信仰を捨てさせる存在として描かれる。
堕天使としての位置づけ:一部の悪魔学・オカルト文献では、マモンは「堕天した天使が富と欲望を司る地獄の公爵・王となった姿」として説明され、地獄の高位霊として扱われる。
なぜ強いのか:歴史上、多くの戦争・犯罪・不正が「金銭欲」を動機に起きているように、マモンは人間社会そのものを支配しうる根源的な欲望を握っている。信仰や倫理観よりも「金」を優先させるという点で、極めて強力な堕落の力を持つ。
力の本質:マモンの本質は、「価値基準を金銭に置き換える力」である。あらゆるものを「お金に換算する視点」に変えてしまい、最終的には神や人間関係すら損得でしか見えなくさせる点に強さがある。

7位 アバドン/アポリオン(Abaddon / Apollyon)

正体:新約聖書『ヨハネ黙示録』9章に登場する「奈落の王」「底なしの穴の天使」。ヘブライ語名はアバドン(破壊・滅び)、ギリシア語名がアポリオン(破壊者)とされる。
役割・性質:黙示録では、終末のラッパの裁きの際に、奈落から湧き出る蝗(いなご)の軍勢の王として描かれ、人類に対して甚大な苦痛と破壊をもたらす存在である。
堕天使としての位置づけ:聖書上は明確に「悪魔」とは書かれないが、後世の解釈や悪魔学では「地獄の深淵を支配する堕天使」として扱われ、多くのランキングで最強クラスに入れられている。
なぜ強いのか:他の悪魔が人間社会や個人の心を堕落させるのに対し、アバドンは終末における物理的・霊的破壊の総指揮官として描かれる。大規模な軍勢を率い、世界規模の裁きに関わる点で、純粋な破壊力はトップクラスといえる。
力の本質:アバドンの力は、「奈落を開き、破壊と苦痛を解き放つこと」にある。これは個人単位ではなく、世界終末レベルのスケールで作用するため、その存在だけで黙示録的恐怖を象徴している。

6位 サミヤザ(Samyaza / Semyaza)

正体:外典『エノク書』に登場するウォッチャー(見張りの天使)たちのリーダー。200人の天使たちの代表として名が挙げられる。
役割:エノク書第6章では、サミヤザが仲間の天使に「人間の娘たちを妻にしよう」と提案し、彼らに誓いを立てさせて一斉に地上へ降りる場面が描かれる。その結果、彼らは人間の女性と交わり、巨人ネフィリムを生み出し、地上に暴力と堕落をもたらしたとされる。
堕天の性質:サミヤザは「自ら誓いを主導し、堕天を引き起こした首謀者」として描かれ、エノク的伝承ではアザゼルと並ぶ最重要クラスの堕天使である。
なぜ強いのか:単に力が強いだけでなく、多数の天使を動かしたカリスマ性と指導力を持つ点が特徴。200人のウォッチャーが「彼が責任を負うなら」と誓って堕天に同意したことから、精神的・組織的な意味での強さが際立っている。
力の本質:サミヤザの本質は、「天使たちをも巻き込む意志の強さと指導力」にある。彼自身の霊力に加え、「堕天そのものの象徴」としての強さが評価される。

5位 アザゼル(Azazel)

正体:ヘブライ語聖書『レビ記』では、贖罪の日に罪を負わせて荒野に送られる「スケープゴート」と結びつく名称として登場するが、第二神殿期以降の文献や『エノク書』では堕天使・悪霊の首領として描かれる。
役割:『エノク書』では、アザゼルは人間に武器(剣・盾・鎧)や金属加工、装飾品、化粧・アイメイクなどを教えたとされる。その結果、人間は戦争と虚飾に溺れ、地上が暴力と堕落で満ちたと非難される。
堕天と罰:その罪の大きさゆえに、アザゼルは荒野の牢獄ドゥダエルに鎖でつながれ、終わりの日まで封じられるとされるなど、エノク伝承の中でも特に重罪の堕天使として扱われている。
なぜ強いのか:アザゼルは「戦争技術」と「外見の魔力」という、非常に人間社会に大きな影響を与える二つの分野を同時に開いてしまった存在である。現代まで続く武力と虚栄の問題の象徴として、その強さ・危険性が語られる。
力の本質:アザゼルの本質は、「文明レベルでの堕落を引き起こす知識」にある。個人を惑わすのではなく、武器・金属・装飾という文明基盤に関わる技術を通じて、世界全体を長期的に歪めてしまう点が強力といえる。

4位 アスモデウス(Asmodeus / Ashmedai)

正体:ユダヤ教とキリスト教の両方の伝承に登場する悪魔で、外典『トビト書』では主要な敵役となる。タルムードや中世伝承では「悪魔の王」「悪魔たちの支配者」の一人として登場する。
役割:『トビト書』では、アスモデウスはサラという女性の婚約者を次々と殺害し、夫婦生活を阻む情欲と独占欲の悪魔として描かれる。後世の悪魔学では「七つの大罪」の体系において色欲(Lust)の悪魔とされることが多い。
堕天使としての位置づけ:起源は完全には明らかでないが、ソロモン王と悪魔の物語(ソロモンの神殿建設)とも結び付き、ソロモン72柱に匹敵する力を持つ高位の堕天使として扱われる。
なぜ強いのか:アスモデウスは、「性愛」と「家庭」という人間にとって最も身近で強い領域を直接破壊する存在として描かれる。個人の愛情・結婚生活を崩壊させる力は、精神的なダメージが非常に大きく、その影響は家族・子孫にまで及ぶ。
力の本質:その力の本質は、「愛を歪め、欲望に変えてしまうこと」にある。本来は互いを支える関係であるはずの愛情を、執着・独占・破壊衝動へと変質させる点で、アスモデウスは極めて強力な堕天使とされる。

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