天津祝詞(あまつのりと)は、禊祓祝詞(みそぎはらえのりと)または禊祓詞(みそぎはらえのことば)ともいわれ、神道の祭祀において、神さまに対して奏上(唱える)する祝詞(のりと)の一つです。御神徳を称え、その恩恵に授かり、禊祓いとして清められます。
祝詞は、『言霊(ことだま)』と称される霊力を持ち、口に出して唱えることにより、その霊力が発揮されるとされています。
天津祝詞・禊祓祝詞 全文と読み方
たかあまのはらにかむづまります
高天原に 神留坐す
かむろぎかむろみの
神漏岐神漏美の
みこともちて
命以ちて
すめみおやかむいざなぎのおほかみ
皇親神伊邪那岐の大神
つくしひむかのたちばなのどの
筑紫日向の橘の小門の
あわぎはらに
阿波岐原に
みそぎはらいたまうときに
禊祓ひ給ふ時に
あれませる
生坐せる
はらえどのおおかみたち
祓戸の大神等
もろもろまがごとつみけがれを
諸々禍事罪穢を
はらいたまえきよめたまうと
祓へ給ひ清め給ふと
もうすことのよしを
申す事の由を
あまつかみくにつかみ
天つ神地つ神
やおよろづのかみたちともに
八百万神等共に
きこしめせと
聞食せと
かしこみかしこみももうす
畏み畏みも白す
天津祝詞・禊祓祝詞の効果
身の災難・罪・穢れ(けがれ)・過ち・曲事(まがごと)を祓って身を清める効力があります。
嫌な気配を感じる、体が重い、体に違和感があるなどと体や身の回りに不安を感じたときは天津祝詞(禊祓詞)を読んでみるといいでしょう。神様にお近づきになり、身の災難、穢れを取り払っていただき、幸福を呼びこむことができるかもしれません。
天津祝詞・禊祓祝詞を奏上する際のご作法
神道の流派により違いがあるかもしれませんが、一般的な祝詞を唱える時の作法は以下のとおりです。
- 二拝(お社や神棚に 2度、深くお辞儀をします。)
- 天津祝詞を奏上(天津祝詞を読み上げます。)
- 二拝(2度、深くお辞儀をします。)
- 二拍手(「ぱんぱん」と二度手を叩きます。)
- 一拝(最後に 1度、深くお辞儀をします。)
奏上するときは、一言一句をしっかりと、心を込めて読み上げるようにしましょう。
以上、『天津祝詞・禊祓祝詞【全文と読み方】効果と作法』を紹介しました。
まずは、穢れを祓い、気持ちを落ち着かせて、清い心で神様にお願いすることが重要です。
気持ちが清らかになれば運気も向上するはずです。ぜひお試しください。
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