神話や宗教、そしてスピリチュアルな思想の中で「天使」は、
古代より人々の心に寄り添い、人生の転機や“癒しの象徴”として語り継がれてきました。
けれど、その天使たちの名前や階級、役割、象徴する意味は実に多種多様です。
同じ「天使」という存在でも、守護・浄化・癒し・啓示など、担う使命は大きく異なります。
そこで本記事では、世界中の文献・伝承・魔術書を参考に、
天使たちをわかりやすく 8つのカテゴリ に整理し、一覧としてまとめました。
天使の特徴や象徴を理解することで、
あなた自身の心の状態や、今必要としている“導きのメッセージ”にも気づけるはずです。
世界の天使 一覧
出典・参考:Wikipedia – List of angels in theology
本記事の天使リストは、聖典・古代文献・中世魔術書・宗教学研究など複数の資料をもとに整理しています。 ただし、天使の役割や名前の解釈は時代や文献によって異なるため、ここでの説明は“総合的なガイド”としてお読みください。 より詳しい情報が必要な場合は、原典や専門書をあわせて調べることをおすすめします。
天使は文献によって役割・表記・階級が異なるため、 カテゴリごとに同じ天使が再登場することがあります。 重複はまとめてカウントしており、 実際の掲載天使数は全部で 127 体です。
最高位の大天使
- Michael(ミカエル):神の軍勢の総司令官。悪に対する戦いの天使で、イスラエルの守護者。
- Gabriel(ガブリエル):神のメッセンジャー。預言・啓示・受胎告知を司る天使。
- Raphael(ラファエル):癒やしの大天使。旅人と病人を守る存在。
- Uriel(ウリエル):神の光を象徴する智慧の大天使。裁き・洞察・啓示を司る。
- Metatron(メタトロン):神の御前に立つ最高位の天使。天界の書記官、記録者。
- Sandalphon(サンダルフォン):祈りを天へ届ける天使。Metatronと対になる存在。
- Raguel(ラグエル):秩序・調和・正義の天使。他の天使たちの行いを監督する。
- Sariel / Saraqael(サリエル/サラカエル):罪を犯した霊の監督。月・暦の知識を教えた天使とされる。
- Remiel / Jeremiel(レミエル/ジェレミエル):希望と幻視の大天使。死者の魂を導き、啓示を司る。
- Zadkiel / Tzadkiel(ザドキエル):慈悲と赦しの天使。義と慈愛の側面を象徴する。
- Camael / Kamael(カマエル):力・勇気・正義を司る戦いの天使。能天使(Powers)の長とされる。
- Chamuel(チャミュエル):愛・共感・人間関係の守護天使として近代に知られる存在。
- Haniel / Anael(ハニエル/アナエル):優雅さ・喜び・金星の象徴。勝利のセフィラと結びつく。
- Barachiel(バラキエル):祝福の天使。家族・繁栄・幸福をもたらす存在。
- Jegudiel / Jehudiel(イェグディエル):働き・責任・正当な報酬を司る天使。職務の守護者。
- Selaphiel / Sealtiel(セラフィエル/セアルティエル):祈りと瞑想の天使。人間の祈りを整えて神に届ける。
- Phanuel(ファヌエル):悔い改めと赦しの天使。啓示の解釈を司る存在。
天界の階位別の天使
1. セラフィム(Seraphim:熾天使)
神に最も近い階位。「燃え上がる者」「炎のように輝く者」。
- Seraphiel(セラフィエル):セラフィムを統べる総長とされる大天使。神の玉座に最も近い位置に立ち、強烈な光と清浄の炎を象徴する存在。ユダヤ神秘主義文献(ヘハロット文学)に登場し、神の栄光をそのまま映すとされる。
- Jehoel / Yahoel(ヤホエル):神の名に最も近い存在とされる天使。『アブラハムの黙示録』でアブラハムを天界へ案内する案内役を務め、神の御名を守る役割を持つ。多くの学者により “セラフィムに属する最高位の天使” と位置づけられる。
- Hasmal / Hashmal(ハシュマル):エゼキエル書で言及される「輝く炎・電光のような存在」。後のラビ文献では、セラフィム階級に含まれる“火の言葉を語る天使”として描かれる。神の意志を電光のように伝達する象徴的存在。
2. ケルビム(Cherubim:智天使)
神の栄光と叡智を象徴し、聖なる領域の守護者。
- Cherubiel(ケルビエル):ケルビム階級の最高位の一体とされる天使。神の玉座の周囲で輝きを放つ存在で、人知を超える叡智の守護者。ユダヤ神秘主義に登場し、天的知識・記憶の保管と深く結びつく。
- Zarall(ザラル):契約の箱(アーク)を守護するケルビムとして名を残す天使。聖域の保護を担い、神の臨在に近い場所を外敵から遮断する役割を持つ。古代ユダヤ伝統で重要視される。
- Ophanimiel(オファニミエル):ケルビムとオファニムの境界に立つ天使として扱われることがあり、神の玉座を守る“複合的存在”として言及される。叡智と秩序を象徴する。
3. オファニム(Ophanim:座天使/車輪の天使)
エゼキエル書に現れる「回転する炎の車輪」。神の玉座を支える階位。
- Ophaniel(オファニエル):オファニムの主導的存在。神の戦車(メルカバー)の中心に位置し、天界の回転・秩序・運行そのものを司る。神の力を世界に流す“機構”の役割を担う。
- Rikbiel(リクビエル):名が「戦車(Merkabah)」に由来し、神の御座の車輪を統括する天使。ラビ文献で“車輪の長”として位置づけられ、天界全体の運行を支える中心的存在。
- Galgaliel(ガルガリエル):『ヘハロット文献』に登場する「輪(Galgal)」を司る天使。神の玉座を回転させる動力として描かれ、オファニムの中でも特に機械的・天文学的象徴を帯びる。
4. パワーズ(Powers:能天使)
悪と戦い、天界の秩序を守る武力階位。
- Camael(カマエル):Powers(能天使)の統率者とも言われる存在。名が「神を見る者」を意味し、“裁き・戦い・力” の象徴。神の正義の執行者として中世以降の天使学で重要視される。
- Verchiel(ヴェルキエル):戦い・勇気・守護を象徴し、しばしば獅子(Leo)の支配と関連づけられる。神聖な力を持ち、戦場で人を導く天使として扱われることもある。
- Rogziel(ログジエル):名は「神の怒り」を意味し、悪を罰する役割を持つ。パワーズに属する“裁きの天使”として複数の文献に登場する。
5. ヴァーチューズ(Virtues:力天使)
自然現象・奇跡・祝福を司る階位。
- Raphael(ラファエル):本来は大天使として知られるが、後期の階級論では “自然の治癒・奇跡の発現” を象徴するため、Virtues と結びつけられる場合がある。
- Barachiel(バラキエル):祝福の天使として Virtues と強く関係する。天的な恩寵・家庭の繁栄・穏やかな運気を司り、東方教会では高い地位を持つ。
- Hamaliel(ハマリエル):秩序・調和・忍耐の象徴として中世占星術文献に登場する天使。自然の力を安定させる役割を担うとされる。
6. ドミニオンズ(Dominions:主天使)
他の天使たちを導き、天界の運営を指揮する階位。
- Haniel(ハニエル):ドミニオンズおよび Virtues と関連する複合的天使。優雅・勝利・調和を司り、天界の秩序を保つ役割を持つ。
- Zadkiel(ザドキエル):慈悲と赦しの天使として有名だが、天界の指揮・審判の調整役を担うため Dominions に分類されることも多い。
- Nanael(ナナエル):知識・学問・聖なる教えを天界の階位に伝える役割を持ち、中世天使文献で Dominions に属するとされる。
7. プリンシパリティーズ(Principalities:権天使)
国家・都市・民族・地域を守護する階位。
- Raguel(ラグエル):本来は大天使だが、天使同士の秩序を守る役割から Principalities(集団管理)に配置される体系もある。調和と正義の調停者。
- Tubiel(トゥビエル):具体的には “夏” を象徴する天使として知られるが、季節や民族の守護という性質から Principalities と関連付けられる。
- Sariel(サリエル):月の運行・暦の管理を司り、時間と季節の秩序に関わるため、この階位に含められる体系も存在する。
8. アークエンジェル(Archangels:大天使)
神の特別な使命を帯びて人間界と関わる階位
- Michael(ミカエル):天界軍の総指揮官。戦いと守護の象徴。
- Gabriel(ガブリエル):啓示と預言の伝達者。人類史上重要な役目を担う。
- Raphael(ラファエル):癒やしと導き。旅人と弱者の守護者。
9. エンジェルズ(Angels:天使)
個人の守護・日常の導き・自然の保護を行う最下位の階位。
- Laylah(レイラ):出産・生命の誕生を守護する天使。タルムード文献にて赤ん坊の魂を見守る存在として登場。
- Diniel(ディニエル):幼児の守護を司る天使として中世の天使文献に記録。純潔・無垢の象徴。
- Nahaliel(ナハリエル):”谷・川の守護” を意味し、地形・自然の霊的保護者として扱われる天使。
- Laylah(レイラ):出産・生命の誕生を守護する天使。タルムード(ニダ書)にて、赤ん坊の魂を見守り、生まれる前の運命を示す存在として描かれる。
- Diniel(ディニエル):幼児の守護を司る天使として中世ユダヤ文献に記録される。純潔・無垢・幼い魂の保護を象徴する存在。
- Katriel(カトリエル):名は「神の冠」を意味し、ヘハロット文献に登場。神の玉座を讃える歌を届け、人間の祈りを浄化して天へ昇華する役割を持つ。
- Simkiel / Samkiel(シムキエル):悔い改めと慰めを司る天使。嘆きや悲しみを抱える者の祈りを聞き、正しい道に導く存在としてユダヤ神秘主義に言及される。
- Rehel(レヘル):名は「慈悲の友」を意味し、良心・道徳的判断を守護する天使として中世天使学文献に登場。迷いにある者を正道へ導く象徴。
- Anpiel(アンピエル):ヘハロット文献に現れる「神の枝」の天使。植物・森・自然の成長を見守るとされ、地上の生命活動に密接に関わる。
- Shamsiel(シャムシエル):エノク書に登場する「太陽の天使」。エデンの園の守護者として描かれ、光・真実・啓示の力を象徴する。太陽の運行にも関与。
- Kokabiel(コカビエル):名は「星の天使」。星々の運行や天文学的知識を司り、人間に星の技術を教えたとされる。エノク書では堕天したが、元は高位の天使。
- Penemue(ペネムエ):知識・文字・教育の天使としてエノク書に登場。人間に筆記と言語の技術を教えた存在で、叡智と学びの起源と結びつく。
- Kafziel(カフゼル):名は「神の怒り」。死と時間の天使として占星術文献に記される。人の寿命・運命の調整を司り、静かな権威を持つ存在。
- Rachiel(ラキエル):水と風の守護者として中世ユダヤ文献に登場。自然の循環と調和を保ち、環境の安定に関与する天使。
- Sabriel(サブリエル):死者の魂が次の段階へ移る際に同行する案内役の天使。恐怖を和らげ、魂が迷わないよう導く存在として伝承される。
- Hariel(ハリエル):純潔と技術を守護する天使。鍛冶・創造的作業・清浄な精神を象徴し、人の才能と努力を見守る役割を持つ。
- Uzziel(ウジエル):名は「神の力」。ミカエルの配下として描かれ、守護と戦闘の役割を担う天使。下位階級ながら強い力を持ち、人々を災いから守る存在。

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