最強の堕天使ランキングTOP20｜名前・由来・能力をわかりやすく一覧で

堕天使という存在には、神話学・宗教学・心理学の領域にまで触れる、深い象徴性があります。
その名前や由来には、「反逆」「知識」「禁忌」「光と闇の二面性」といった、人の心を強く惹きつけるテーマが込められています。

本記事では、最強の堕天使ランキングTOP20 をわかりやすく一覧にまとめました。
読み進めるうちに、あなたが知りたかった堕天使の本質へ自然と近づいていけるはずです。

それぞれに秘められた“禁断の物語”を、ぜひご覧ください。

最強の堕天使ランキング Top30

本記事の堕天使ランキングは、聖書・外典・悪魔学の文献、 および海外のデモノロジー記事で語られる情報を参考に、 複数の資料をもとに独自に編集したオリジナル順位です。 堕天使の“強さ”や“序列”には諸説あり、 公式に定められた絶対的なランキングは存在しません。 そのため本記事では、 文献での位階・能力・役割・影響力などを総合して 読み物として楽しめる形でまとめています。

最強の堕天使ランキング 30位〜21位

30位　プリエル／プシエル（Puriel / Pusiel）

正体：ユダヤ系伝承に登場する「処罰の天使」。名前は「神の火（fire of God）」を意味するとされる。
役割：外典『アブラハムの遺言（Testament of Abraham）』では、死後に天に連れてこられた魂を厳しく審査し、裁きの場へ送る役目を担う“冷酷で燃えるような天使”とされる。
堕天使としての扱い：多くの資料では「神に仕える処罰の天使」とされるが、一部の悪魔学・オカルト文献では「地獄・罰・審判」に強く結び付けられ、地獄側に属する“ほぼ堕天的な天使”として語られることもある。

29位　アザエル／アーザ（Asael / Azael / Azza）

正体：『エノク書』などで語られるウォッチャー（見張りの天使）のひとり。Azza, Asael, Azael など表記ゆれが多い。
役割：人間に武器や金属加工、装飾品、化粧などを教えた天使として描かれることがあり、その知識が戦争と堕落を加速させたとされる。別伝承では、「人間の悪徳を証明しようとして自らも地上で堕落した天使」として Uzza/Azael の物語が語られる。
堕天の性質：サミヤザの仲間として誓いを立てて堕天したウォッチャーの一人とされ、エノク文献では明確に「堕ちた天使」の側に分類される。

28位　タミエル（Tamiel / Tâmîêl）

正体：『エノク書』に登場する20人の堕落したウォッチャーのリーダーのひとりで、第5番目に名前が挙がる。
役割：エノク書では、天文学（星の運行）を人間に教えたとされる一方で、別の章では「悪霊の打撃、蛇の咬み、胎児を損なう術（中絶）など、さまざまな“害”を教えた天使」としても描かれる。
堕天の性質：もともと高位のウォッチャーでありながら、人間の女性との関係と禁じられた知識の教授によって堕天した典型例として扱われる。

27位　サタリエル／サタリエル（Sathariel / Satariel）

正体：『エノク書』系伝承で語られる第17のウォッチャー。名前は「神の月」「神の夜明け」などと解釈される。
役割：テキスト上の具体的な“教え”は少ないが、近代オカルティズムでは、ビナーのクリフォト（裏のセフィラ）に対応する「隠蔽・欺瞞の天使」とされ、神の光を覆い隠す存在として描かれる。
堕天の性質：エノク書のウォッチャー・リストに含まれることから、神に反逆して地上に降りた堕天使の一員と見なされる。

26位　カマエル（Camael / Chamuel / Kemuel）

正体：本来はキリスト教・ユダヤ教の伝統で大天使・パワーズの長として扱われる存在。名前は「神を見る者」を意味するとされる。
二重の性格：正統派神学では「神の正義・戦い（火星）・力」を司る聖なる大天使。一方、オカルティズムや一部悪魔学では、堕天使たちを統率する存在、あるいは「堕天したパワーズの長」として記述されることがあり、「堕天した武神」のイメージも持つ。
堕天の性質：伝統によって「聖なる大天使」と「堕天した軍事天使」の両方のイメージがあるため、ここでは“堕天説のある強力な軍事天使”枠として位置づけられる。

25位　バタリエル（Batariel / Batriel / Matriel）

正体：『エノク書』に登場するウォッチャーのひとりで、20人のリーダー中12番目とされる。名前は「神の雨」あるいは「神の谷」と解釈される。
役割：エノク書の本文では詳細な行いは少ないものの、他のウォッチャーと同様に、人間の女性と交わり、子孫として巨人（ネフィリム）を生み出した堕天使として扱われる。
堕天の性質：ウォッチャーの「長」クラスのひとりであり、天界から見れば重大な反逆行為をした上級堕天使として位置づけられる。

24位　シャムシエル（Shamshiel / Shamsiel）

正体：『エノク書』における第16のウォッチャー。名前は「神はわが太陽」の意味とされる。
役割：エノク書では、人間に太陽の軌道や徴を教えたとされる。後のカバラ文献や『ゾーハル』では、エデンの園の守護者の一人、天の軍勢の指揮官としても言及される。
堕天の性質：史料によっては「堕天せず今も天上にいる」とされる場合もあるが、ウォッチャー側に分類され、堕落した知識を人間に授けた天使として堕天使リストに含められることが多い。

23位　イェコン（Yeqon / Jeqon）

正体：『エノク書』に登場する堕天使で、ウォッチャーたちの“扇動役”として描かれる。
役割：聖なる天使たちの子らを惑わし、地上に降りて人間の娘たちと交わらせるきっかけを作った張本人とされ、その共犯者としてアスベエル、ガドリエル、ペネミュ、カスダヤなどが挙げられる。
堕天の性質：直接的な戦闘力というより、“堕天そのものを引き起こした煽動者”としての危険性が高い堕天使といえる。

22位　ガドリエル（Gadreel）

正体：『エノク書』69章に登場する堕天使。後世の解釈では「五人のサタン」のひとりとされることもある。
役割：ガドリエルは「致命的な武器や戦いの技」のすべてを人間に教えたとされ、さらに「イヴを惑わした者」として描かれる伝承も存在する。
堕天の性質：武器・戦争・欺きに直接関わることから、堕天使の中でも「世界史に与えた悪影響」が非常に大きい存在として評価される。

21位　ラミエル（Ramiel / Raʿamʾēl）

正体：『エノク書』における堕天したウォッチャーの一人で、20人のリーダー格に含まれる。名前は「神が雷鳴らされた」を意味する。
役割：エノク伝承や解説によれば、ラミエルは人間に雷や天候の秘密、あるいは幻視・啓示に関する知識を教えた堕天使として語られ、後代の資料では「神の幻視・審判」に関わる天使レミエル（Remiel）と混同されることもある。
堕天の性質：ウォッチャーの“長”クラスに数えられ、自然現象と啓示の領域において強い力を持つ堕天使とされる。