日常生活で「なんとなくツイてない」「悪い気がまとわりついている気がする」と感じたことはありませんか?
そんな時、古来から日本人が使ってきた“おまじない”に目を向けてみましょう。
本記事では、神道・仏教・陰陽道・民間信仰に伝わる「厄除け・魔除け」の知恵を50個紹介します。
家庭で簡単にできるものから、神社仏閣に関わるものまで網羅的にご紹介。
あなたの日常をちょっと心強くする、日本伝統の護りを見つけてください。
日本の厄除け・魔除け一覧
🧂 清め・浄化系のおまじない
- 塩をまく
穢れや不浄を祓うために地面や家の四隅に撒く。相撲の土俵でも見られる古来の清めの作法。 - 酒で清める
神事で用いられる神聖な酒「御神酒(おみき)」を土地や建物に撒くことで、場を清める。 - 米を撒く
穢れや悪霊を退ける「祓い米」として使われる。神棚に供えるのも同じ意味を持つ。 - 清水を撒く
井戸水や神水など、神聖とされる水を用いて場や人を浄化する。神社の手水舎と同じ考え。 - 線香を焚く
仏の加護を請い、霊的な穢れや悪霊を遠ざける効果。供養の場だけでなく自宅でも行われる。 - お香を焚く
白檀や沈香など、芳香で邪気を祓い、空間を神聖に保つ。貴族の間では香道としても発展。 - 盛り塩
塩を小皿に盛り、玄関や店先に置くことで福を呼び、邪を遠ざける。商売繁盛の象徴にも。 - 風鈴を吊るす
涼やかな音が邪気を払うとされ、特に夏場に厄を避ける風習として親しまれる。 - 鈴を鳴らす
神社での鈴の音と同様、音によって空間を浄化し、悪しきものを遠ざける意味がある。 - 紙吹雪(散華)を撒く
仏教の儀式で花を撒く行為。空間を清め、神仏を迎えるための準備とされる。
🪞 鏡・光を使ったおまじない
- 鏡を鬼門に置く
邪気の入りやすい方角に鏡を置くことで、反射により悪霊を跳ね返すとされる。 - 八咫鏡の模造品を飾る
天照大神の神器の一つ。神聖な力を象徴し、災厄を退ける守護の象徴。 - 銅鏡を持ち歩く
古代の魔除けアイテムとして重宝された。霊的な攻撃をはね返す力があるとされた。 - 日光を部屋に取り込む
陰気や邪気は日差しを嫌うため、日光で家を明るく保つことは強力な厄除けとなる。
🪙 符・お守り・呪符系
- 神社のお守りを持つ
神の加護を身近に持ち運ぶ形。厄除け・交通安全・病気平癒など、種類はさまざま。 - 護摩札を祀る
密教に由来し、火の力で穢れを焼き尽くす「護摩行」で祈願された護符を家に置く。 - 陰陽師の式神札を貼る
安倍晴明などの陰陽師に由来し、結界を張って災厄を防ぐ目的で使われた。 - 紙に「厄」「鬼」などの字を書いて焼く
悪いものを言葉で封じて火で焼き払うことで、象徴的に祓う儀式。 - 方位除けのお札を貼る
鬼門・裏鬼門などの凶方位に対して結界を張る役割を持つお札。 - 火除け札・水難除け札などを家に貼る
災害を防ぐお札で、特に古い民家では土蔵や台所に貼られていた。
🕯️ 呪文・言葉・祈祷系
- 南無妙法蓮華経を唱える
日蓮宗の基本的な題目で、災厄からの加護と現世利益を祈願する。 - 般若心経を唱える
空の教えによって恐れを越える力を得るとされ、強い魔除けの力を持つ経文。 - 祓詞(はらえことば)を唱える
神社で唱えられる穢れを祓うための正式な祝詞。古事記や日本書紀に由来。 - 「えんやらや」などの念仏的な口癖
農作業や年中行事で唱えられたリズム的な言葉が、魔除けの呪文として機能することも。 - 三回願いを唱えてから出かける
古くから「三」は神聖な数とされ、何かを3回繰り返すことに特別な力が宿ると信じられてきた。
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